男「おい、おまえんとこのピザにへんなものが入ってたぞ」
男「ふざけんなよ、家は市川だけどな、すぐ代わりのものを持ってこい」
父「いつのことですか」
男「先週だよ」
父「クアトロに間違いないですか」
男「ピザ屋だろ、お前のとこで買ったって云ってんだ」
男「持ってくるのかどうかって云ってんだ」
父「当店で販売したことが間違いなければ、対処しますが・・・」
男「てめえ、じじいだな、歳はいくつだ」
しばらく前に、クアトロの昼時の忙しい時にかかってきた電話だ。
とになく、怒鳴り散らす電話だった。
ピザのテイクアウトなど滅多にないクアトロだが、いきなり怒鳴られるともしや本当にあった不祥事かと思ったクアトロの父は、びびっている。
じじいかと云われたあたりから、これは詐欺かなと思う。
のらりくらりと対応していると、むこうも諦めたのか、
「こっちばかりにしゃべらせやがって、もう切るからな」
と、捨てセリフで電話は切れた。
時間をおくと冷静になれるもので、やはりいいがかりか詐欺電話だと思う。
すみません、代替えをお持ちしますとでも対応すると、どうなったのだろうか。
それ以後、その男から電話がかかってこない。