今日、ばね指の手術を受けたクアトロの父。
手術とか云うと、大変なことのようだが、30分ぐらいで終わるもの。
それでも立派なオペ室で施術してもらった。
やはり手術ともなると、こちらも緊張するし不安なもの。
部分麻酔のためもあり、手術中看護婦さんが
「今日は雨がすごいですね」
「お帰りは遠いですか」
などと色々声をかけてくれる。
こちらの気も休まりありがたいことだった。
手術中に、クアトロの宣伝もしてきたクアトロの父だ。
午前中に手術も終わり、午後からは仕事とも思っていたが、シェフたちの気遣いで今日は休ませていただくクアトロの父。
そして今日は、クアトロのお嫁さんが接客します。
「はい、ちょっとチクッと旨いですよ」
「大丈夫ですか、赤ワイン入りますよ」
「これで元気になりますよ」
などと、お客様の緊張と不安を取り除くでしょう。
フランス・アルザスからやって来たウォッシュ・タイプのチーズ“ヴィニョロン・マール・ド・ミュスカ”。
アルザスのウォッシュと云うと“マンステール”が有名。
修道院で作られるが表皮がとても臭い。
日本のクサヤのような臭い。
しかし、中のチーズはとても濃厚なミルクの味わい。
修道院で作るだけに、苦難を乗り越えてこそ得られる悦楽を思わせるチーズだ。
そのマンステールと同様に作るのだが、ミュスカと云うワインの蒸留酒マールで表面を洗いながら作ったのが“ヴィニョロン・マール・ド・ミュスカ”。
マンステールと違い香りも楽しめる、
華やかな味わいのチーズ。
修道院でなく、おしゃれなチーズ工房で作られたチーズ。
パッケージもおしゃれだ。
このチーズに日本酒を合わせてみる。
これもとてもおしゃれだ。
クアトロで苦難も少なく悦楽にたどり着けることだろう。
クアトロの来月のテーマは、ワインと料理のマリアージュ。
そのクアトロのワインとパスタのジューンブライドのために、クアトロで行われたお見合いがある。
来月のクアトロの企画する季節のパスタ三種類と白ワイン三種類がお見合いをした。
パスタ側は
「トマトとラスパドゥーラのパスタ」
トマトの酸味とチーズのミルキーな味わい。
「ジェノベーゼのパスタ」
ハーブの香る味わい。
「特上ウニのペペロンチーニ」
旨味が濃厚な味わい。
白ワイン側は、
「ピノ・グリ」
爽やかなリンゴ酸系
「ヴェルメンティーノ」
軽く樽熟もあり、リンゴ酸系と乳酸系の中間
「シャルドネ」
乳酸系
さて、お見合いに立ち会ったスタッフの意見は割れた。
結論としては、どれもお似合いのカップルだった。
そこで、仲人クアトロの父は、独断でカップルを仕上げてしまった。
そのジューンブライドの様子は、クアトロNEWS6月号に掲載。
先日、クアトロで来月のおすすめパスタの試作とワインとのマリアージュを試した。
そのひとつに、これから本格的な旬を迎えるウニを使った「特上ウニのペペロンチーニ」。
ウニは海胆と書いたり海栗と書いたりする。
ちなみに加工したものは雲丹と書くようだ。
今はあまり見かけない表示だが、海の栗と書いたものが的を得ているな気がする。
栗と同じように棘の中に美味しいものを隠しているのだから。
英語では、海のハリネズミとか。 食べられるものとは思っていなかったと思う名前だ。
ウニは海草を餌にして育つ。
やはり、北海道などのコンブが美味しいところで育ったウニが美味しい。
殻を剥いてすぐ食べるのが美味しいとのことだが、そうもいかない。
そこで、型くずれ防止と保存の目的でミョウバンが使われる。
このミョウバンの使い方が加工業者の腕の見せ所。
へたな業者のものは、ミョウバンが効きすぎて臭かったり苦かったりする。
こういったものは安いウニに多く、それを食べてウニが嫌いになる人も多い。
クアトロの特上ウニは、選りすぐりのもの。
ミョウバンもほとんど使っていないものだ。
それを贅沢にもパスタにする。
「特上ウニのペペロンチーニ」ビッ栗する美味しさだ。
「特上ウニのペペロンチーニ」は、今日も食べられる。