ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ワインのテイスティングのコツ〜その5

2019年06月15日 | ワインの話

ワインのさまざまな所作を習得しても、一番困るのが「お味見をお願いします」と言われ感想を述べる時だ。

味見をして、気に入らなかったら交換してくれるのだろうか。よく聞かれる質問だが、好みと違っていても交換はしない。抜栓をする前に「こちらのワインでよろしかったですか」という一言で、もう契約が終了している。それでは、ワインが傷んでいるかをチェックすれば良いのだろうか。もちろんワインが傷んでいれば交換してもらえるが、滅多にあることでもなく、ここにも伏線が張られていることがある。

ワインが傷む確率の高いのは古いワインなので、その古いワインを注文すると、すかさず「このワインはビンテージものなので、まれに傷んでいることがありますが、それでも注文しますか」と言うような内容を説明してくる。ここで、納得しないと抜栓しない。

さて、いよいよ感想を述べるのだが「うむ、これは森の中をさまよっていると、どこからかトリュフのよい香りがしてきて・・・」などと、述べられるものではない。それでは何を述べればいいのだろうか。

つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワインのテイスティングのコツ〜その4

2019年06月14日 | ワインの話

サービス係がワインを抜栓する。抜栓したコルクがテーブルに置かれる。そして、サービス係がワインのお味見をお願いしますと言ってくる。ここからがいよいよ緊張の時だ。

サービス係がグラスにワインを注ぐ。

そしてあなたは、おもむろにそのグラスの脚の部分を持ち、斜め45度ほどの上方からワインの色を見る。次にグラスを鼻にグラスを近づけ香りを嗅ぐ。ここで、一度グラスを鼻から遠ざけて、グラスを時計と反対回りに3回転させる。そして、いま一度鼻にグラスを近づけ、香りを嗅ぎ、流れる動作でグラスを口に当てて液体を舌に乗せる。鼻から息を吸いこみながら液体を飲みこむ。

ここまでの所作には色々と意味があるものだが、茶道の所作のようなもので手順だけを覚えておこう。

ついに、じっと直立不動でワインボトルを抱えているサービス係に感想を述べる時がくる。

つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワインのテイスティングのコツ〜その3

2019年06月13日 | ワインの話

ワインの選択が終わり、そのボトルの形態の確認を終え、いよいよワインの抜栓にとりかかる。

この時、あまりしげしげと手さばきを見つめてはいけない。横目でちらっと見る程度にしておこう。

この間にボトルの形から推測できる味わいを、パートナーとの会話に活かそう。

ボルドータイプのボトルの赤ワインならば、「きっと、濃厚な味わいだろうね」。ブルゴーニュタイプのボトルの赤ワインならば、「きっとベリー系のエレガントな味わいだろうね」とか、ちょっと囁いておこう。

この程度の予測を述べる分には、星占いの文章のようなもので、当たらずとも遠からずである。それどころか、聞き耳を常に立てているサービス係は、この後の対応に配慮をすることであろう。

必要以上に、サービス係がテーブルに寄ってきて色々と料理やワインの良い情報やサービスを提供する可能性がある。しかし、あまりワインの知識を披露しすぎると、サービス係が近寄らなくなる可能性もある。そのあたりの駆け引きも楽しいものだ。

つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワインのテイスティングのコツ〜その2

2019年06月12日 | ワインの話

料理に合うワインを注文したら、いよいよテイスティングである。

ソムリエは、ワインが注文されたものかどうか、エチケットを見せに来る。エチケットとは、ワインのラベルのことだが、ワインを究めようとする者は、あえてエチケットと呼ぶ。このエチケットには、ワインの情報がさりげなく記入されているのだが、ここはソムリエに任せて、メガネなど取り出さずに、頷いておこう。

ここでワインのボトルの形はチェックしておく。このボトルの形である程度のワインの味わいが推測できる。

ボトルが怒り肩の時は、ボルドータイプのワインで、赤ワインは濃厚で複雑さのある味わい。白ワインは、爽やかなリンゴ酸が特色である。

ボトルがなで肩の時は、ブルゴーニュタイプのワインで、赤ワインは軽快ながら奥行きのある味わい。白ワインは、樽熟のやわらかな乳酸が特色である。

これは、フランスワインに限らずに他国のワインも味わいのスタイルからボトルを選ぶ傾向がある。しかし、色々と例外があるので注意は必要だ。

さらに、細長いボトルはドイツワインで、赤は珍しいが白ワインは、甘みと酸が特色である。

この程度を押さえておき、これ以外のボトルの形は、変わった形のボトルですねとでも述べておく。

ボトルのチェックが済むと、やっとワインの抜栓にとりかかる。

つづく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワインのテイスティングのコツ〜その1

2019年06月11日 | ワインの話

ワインは好きなのだが、レストランでのワインのテイスティングとかは堅苦しいという声が多い。しかし、ワインのテイスティングのコツを覚えるとこれが中々楽しい。

そこで、クアトロの父がそのコツを伝授しよう。

席に着きワインリストが出される。軽く目を通して価格帯の幅をチェックしておく。そして、まずは料理を決める。食べたい料理なりコースなりが決まったらいよいよワイン選び。

ここでは無理せずソムリエなりサービス係を上手に使う。先に決めた料理に合わせてワインを選んでもらう。その時に、ワインリストの右側にある価格を指し希望の予算を告げよう。そして、選んで貰ったワインの価格が料理の価格と釣り合っているかチェックしよう。

ワインが決まったらいよいよテイスティングの始まりだ。

つづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする