人類はなんと愚かなのだろうとシーザーは思う。
イギリス・ヨークシャー州の“ウェンズリーディル・クランベリー”にクアトロの父の勧めるワインを合わせて喜んでいるクアトロのグルメと呼ばれる人類。
このチーズとワインなどは人類滅亡の印だろう。
我々猿のように自ら木の実を摘むことを忘れ、美味しいクランベリーの実をチーズに混ぜたものを食べて、ブドウを発酵させてしまう人類。
「このチーズはデザートにいいわ」
「ここに、甘口のワインを合わせるとさらにおいしいわ」
やがて来る猿の世界では、このような美味しいチーズやワインは法律で禁じなくてはいけない。
シーザーはそう思っている。
クアトロの父は警告する。
やがて来る人類の滅亡までに、クアトロでこのチーズとワインを楽しもう。
