湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ブリテン:左手ピアノと管弦楽のための主題と変奏

2016年09月25日 | イギリス
○ラップ(p)コンヴィチュニー指揮ベルリン放送交響楽団(MEMORIES)1951/10/21studio・CD

驚くほど音のよいステレオで板起こしぽい撚れが一箇所目立つほかは問題ない。ちょっと茫洋としているのも板起こしのせいだろう。線的で非構造的なブリテンの静謐な世界をどう描くのかといえば、ほとんど室内アンサンブル曲のように音の少ない曲であるだけにコンヴィチュニー的なものは感じられない。技術的に厳しく律している程度である。曲はシニカルだが感傷的な旋律でひたすら綴られていく、いかにもブリテン的な単純さを持ち味としており、諸所に美質はかんじられるがとくにすぐれた作品というよりはブリテン後期の典型に近くショスタコを平易にしたようなかんじ、といったところか。ブリテンが苦手なワタシはとても聞きやすかったのですが。○。

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