ミュンシュ指揮ORTF(king,NHK)1966/10/8東京文化会館live・CD
晩年らしく落ち着いたテンポ取りがむしろ軋みを生じさせる1楽章から、どんどん前に向かっていって事故も厭わず飛んで行ってしまう3楽章まで、決してミュンシュの名演のうちには入れられないが、ライヴの典型として楽しむことはできる。乱暴である。個人的にはミュンシュの演奏でも精度の低い、カロリーも低いほうで無理やり3楽章をもっていった形にとらえられた。オケがぎくしゃくしている感じ。ミュンシュの号令も入るが、いつものことだろう。なぜかモノラル。