バーンスタイン指揮NYP(UNITEL)1965/12/14放送live・BD
ヤングピープルズコンサートの「オーケストラのサウンド」からフィナーレとしての全曲。おじいさんばっかりのNYPでも若々しい曲をそれなりにできるのは「適切なサウンドを出させているから」ということが主旨で、この点わたしはあんまり重要だと思ってないのだが、ハイドンもコープランドも同じ音で弦楽合奏させてはだめだ、という今でいうピリオドの観点も説明してしまっている。書法は新古典主義でもコープランドはフィドルの奏法が根底にある。この奏法についてはドビュッシーやガーシュインの断片でも説明されているが、楽器によっては言われるほどあきらかではない。奏法というよりアクセントやボリュームだろうというところも、ブラスでは思う。ハイドン、ベト、ブラームス、ドビュッシー、ストラヴィンスキーそしてガーシュインとコープランドの流れは鮮やかではあった。このシリーズの常として正規録音より音が立っていてオケもノリがよい。ホウダウンの原曲版は編成の大きさにより鈍重になってしまうが、ここでは重厚な響きながら楽しく力強く聞けた。