○プレヴィン(P)コステラネッツ指揮彼のオーケストラ(sony/CBS他)1960/3/25・CD
なぜかモノラル配信音源があったので追悼に聴いてみる。録音か復刻か、ノイジーで雑で聴きにくい音だ。音色も聴き取れない。演奏は荒削りとか言い様はあるだろうが、この曲は荒削りであることが正しい。ほとんどいじらないクラシカルなスタイルなのだが、一楽章、三楽章の猛烈さはレヴァントのようなスポーティなものとは違う。すこし硬質の音で音を踊らせて、コステラネッツは千両役者のように付けていく。ホワイトマンのシンフォニックジャズはこういう演奏を目したんだろうなあ。三楽章は他を寄せ付けない圧倒的なフィナーレ。過ぎ去りしプレヴィンは若さを取り戻し、かの世でまたピアノを弾いているだろうか。