(環海異聞写本)
・雨。また雨。
・背筋を痛め運動を封じられて既に身体が緩み始めている。通勤電車が思ったよりも厳しい。幸いぎゅう詰めになる前に座れた。
・浅草寺の人形焼はほんらい人形(七福神)じゃないのに何で人形焼かと思ったら多分人形町とかよその人形焼の名前で客が呼んだのね。五重塔、提灯といった微妙な形こそ元祖で、ここは多分かなり安い店だよね。。人形焼の店は減った気も。。雷おこしだもんなあ、本来。
・昭和3年の漫画全集。近代史を漫画で辿る巻があって、抜粋を近いうちエキブロにあげます。非売品と書くことによって風刺を規制されないようにしたようです。↓このようにかなり生なましいところも。
昔の西洋の見世物に、「ランタン女」というものがありました。何らかの理由で胴と頭だけになった(もしくはトリックでそう見せてる)女を机の上に載せて、ランタンになぞらえた上で芸をする。ここでは歌舞伎役者が梅毒か糖尿病か手足を失ったが、頭と胴だけでしばらく芝居を行った話し。執刀はヘボン博士と書いてある。
・愛宕山から初のラジオ放送局運営開始(のちのNHK)だが、書いてあることが今っぽくて面白い。ラジオのせいで蓄音機が廃れるという話。YouTubeのせいでCD(有料配信)売れないという構造はこのころから代替わりしつつずっと続いている。確かに鉱石ラジオはお父さんが手ずから作ってくれたくらい、簡単なものだった。高価で場所を取る蓄音機もレコードもそもそも庶民の娯楽ではなく、ここで急にブレークスルーときたのである。猫も杓子もだ。
・エキブロにあげようと思ったけど、古い内容の検証ふくめちょっとヘビーなのと図版が白黒で見栄えも悪いのでやめ。関連記事に追記するかここに単発します。シカゴ大のフレデリック・スタール教授(スター博士)明治~昭和初期の人。親日家で知られ当初はアイヌの「人間動物園展示」など当時の人類学のモラルに基づく日本人の客体化をしていたようだが、日露戦争開戦にわく日本人に親近感を抱き、アイヌつながりで松浦武四郎にのめりこんだことから19世紀に全世界を歴訪したすえの日本を最終的な研究対象とし、帰米しても日本の紹介者となった。16回の来日を重ねアメリカでの日本人の権利主張や、日本における博物学的古物収集、風習など民俗学的研究のさまざま、富士山を代表とする名物への愛着を隠さなかった。日本で亡くなり富士山に葬られている(伊東忠太設計の石碑が現存)。納札は研究を通り越して趣味の領域で、来日すると和装で日本中人力車をひかせて千社札を貼って回り、「お札博士」と呼ばれて親しまれた。自分の千社札には「壽多有」とめでたい当て字を刷っていた。千社札は近年寺社が禁じるまで、かなり流行っていた。収集・交換会まであった。記念碑として納札用の石柱が建てられたり、日原鍾乳洞にも貼られたそうである。
もちろん許されていたとはいえ寺社は快く思ってはいまい。
・日露戦争鴨緑江の戦いの最後、九連城の戦いで退路を断たれたロシア軍。軍僧シチェルバコフスキーが十字架を掲げ軍楽隊が突撃の曲を吹き突撃して玉砕した。この話は(数はともかく)勇まし気な昭和初期の雰囲気を盛り込んでいるのか、事実が入っているのかよくわからない。
・これが桜島の大正大噴火かな。陸続きになりました。
・吉本と京都が契約してミキに宣伝と隠してツイート二通させた、って直接じゃなくて代理店入ってるんじゃないの?なんか数字だけ独り歩きしてる。このご時世、大金を手に入れたという噂だけで誹謗中傷の対象になるから、名前を明らかにしたステマ活動はちょっとつらいな。吉本の体質問われまくりだね。
・食事量もカロリーもかなり抑え、昨日よりも歩いたが、昨日より600g増えた。運動できないと、どうやっても無理。明日の診察ではもうだめと言おう。背中治るまでダイエット中止。
・大正末期の有名事件が3つくらい載ってて、鬼熊は単純でただ犯人が潔い事件、怪写真は前から目にはするがどうもよくわからない事件、そして初めて知るピス健。
最後は女装して隠遁していたところを銃を取る隙もなく踏み入られた。凶悪連続強盗殺人犯で、この時代にしてはスケールが大きい。しかし大きなことをしでかすつもりが大陸でも大阪でも強盗殺人しか能がなく、結局しぶといだけの拳銃泥棒だった。これは以下に詳しく書いている。ラストのこの文章も謎めいている。有名な犯罪者には昔は物好きな人たちが変な墓標を建てたものだが。「兵庫・芦屋の資産家が引き取り、西宮市の六湛寺の共同墓地にひそかに葬られた。墓標には「永久不変大西性次郎の墓」と風変わりなものが立てられた。」
・ドリームキャッチャー、カオス。こんな出来の悪い映画だったかなあ。2003年だからシャマランのサインのあとで、まだ宇宙人襲来ものが流行ってたのかな。今だからか触手怪獣は飽き飽きで(ミストとほぼ同じ)汚くて臭いのはキングのクセなんだろうが、超能力まで注ぎ込んでくるとほんと、まあ、でもシャイニングからグリーンマイルまでおざなりにされた超能力設定をちゃんと描いてるほうか。まさか宇宙人と戦争とか、物体X化する男とか。。あざといな、という「優しい結末」の作品はかつては凄く好きだったし、これも少し頭の弱い子が最強の超能力をもつドリームキャッチャーで、ラストで同級生が八方塞がりのところに成長した姿で現れ、おもちゃ箱を捨て、あのときと同じ言葉を発すると何と強靭な身体に変身して宇宙人と闘い、繭で覆って共に自爆する。なんともまあ言葉ではこんなだが、一応感動的な自己犠牲だけど、理解の範疇を超える人も多かったろうし、そのあと英雄に対し何ら触れずに終わるのは映画のわるいとこ。