湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

2018年07月10日 | マーラー
ハロルド・バーンズ指揮ハンブルグ北西ドイツ放送交響楽団(forgottenrecords)1955/6/27-29放送用録音

モノラルで音は普通。バーンズはアメリカでマーラー演奏に貢献した指揮者でアルマとマーラー生前未発表曲の演奏にかんして直接交渉したことで知られるが演奏は知られていない。さもありなん、つまらないのだ。あまりに予想どおりで、譜面をただ音にしたような演奏ぶりであり、型式ばった演奏はドイツ系のやり方といえばそうなのかもしれないが(父クライバーとレオ・ブレッヒに薫陶を受けている)音にはドイツ系の響きにあるべきパワーがなく、かといって超客観主義のスワロフスキーのように透明に振り切ったところもない。まるで中庸でまるで魅力の語りようのない、曲自体の魅力で聴かせるだけだ。2,3楽章を入れ替えているのはバルビローリなど同時代やっている指揮者はいるので珍しくもなく、稿が違うようにも聞こえない。悪しざまに言ってしまったがただ一言で済ますなら「普通」。期待過剰であった。オケは必要十分といったところ。いや、ふつうなりに2(通常3)楽章など聞かせますが。
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