湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドビュッシー:管弦楽のための映像

2018年11月14日 | ドビュッシー
モントゥ指揮BBC交響楽団(ICA)1956/5/11live・CD

録音は悪いモノラル。それでも瑞々しく躍動感に満ちた「ジーグ」は素晴らしい。バレエ指揮者としてのモントゥの特質があらわれている。響きの透明感と色彩感はBBC交響楽団の力も大きいだろう。3楽章「春のロンド」が先に演奏されるが違和感はこのほうがない。ただ、肝心の「イベリア」はほかにいくらでも名演のある曲であってモントゥには相対的にメリットと呼べるものは感じなかった。1楽章の前進性が一歩後退して、悪い録音によってこじんまりとした茫洋とした音像しか得られないこともあり、結構凡庸と思った。ミュンシュとの違いはここに歴然とする。モントゥのイベリアのライヴは他に1枚あるくらいか。
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2 Comments

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素っ気ない (サンセバスチャン)
2018-11-14 20:43:53
モントゥーは、なげやりというか、素のままで音楽を提示して終わりみたいなところがありますね。チャイコフスキーの4番の第2楽章なんか、スタジオ録音ですが、虚無的とも言える演奏です。エロイカのリハーサル、とても細かいんですが、それがどうしたと思います。
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Re:素っ気ない (r_o_k)
2018-11-14 21:18:07
あります。チャイコフスキーはまさに、プラスアルファがないからとても詰まらない。ただ、フランス風チャイコフスキーとも言う人はいますし、好き好きかもしれません。モントゥーはオケ次第かなと思うこともあります。解釈は同傾向なのにまるで違って聴こえるライヴもある。
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