モントゥ指揮BBC交響楽団(ICA)1956/5/11live・CD
録音は悪いモノラル。それでも瑞々しく躍動感に満ちた「ジーグ」は素晴らしい。バレエ指揮者としてのモントゥの特質があらわれている。響きの透明感と色彩感はBBC交響楽団の力も大きいだろう。3楽章「春のロンド」が先に演奏されるが違和感はこのほうがない。ただ、肝心の「イベリア」はほかにいくらでも名演のある曲であってモントゥには相対的にメリットと呼べるものは感じなかった。1楽章の前進性が一歩後退して、悪い録音によってこじんまりとした茫洋とした音像しか得られないこともあり、結構凡庸と思った。ミュンシュとの違いはここに歴然とする。モントゥのイベリアのライヴは他に1枚あるくらいか。
録音は悪いモノラル。それでも瑞々しく躍動感に満ちた「ジーグ」は素晴らしい。バレエ指揮者としてのモントゥの特質があらわれている。響きの透明感と色彩感はBBC交響楽団の力も大きいだろう。3楽章「春のロンド」が先に演奏されるが違和感はこのほうがない。ただ、肝心の「イベリア」はほかにいくらでも名演のある曲であってモントゥには相対的にメリットと呼べるものは感じなかった。1楽章の前進性が一歩後退して、悪い録音によってこじんまりとした茫洋とした音像しか得られないこともあり、結構凡庸と思った。ミュンシュとの違いはここに歴然とする。モントゥのイベリアのライヴは他に1枚あるくらいか。