ペルルミュテール(P)(SLS)1958/5/22live
ラヴェルのピアノ技巧を駆使した作品として知られ多少デーモン的なものが欲しい。ペルルミュテールは繊細な音響バランスを重視するあまり大人しくなってしまうところもあるし、指が弱く感じるところもある(でっかい手でバリバリ弾く映像も残っているのでこれは録音の問題かもしれない)。鐘が地味で、抽象的でイメージが固まらない。スカルボはさすがの表現をみせるも強烈に引き付けるものはない。この節度が人によって好まないところか。オンディーヌも華麗さがないのはこれはこの盤の問題だろう。