湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

2019年03月01日 | ラヴェル
ツィメルマン(P)ブーレーズ指揮LSO(DG)CD

録音は必ずしもよくないが演奏はきわめて高精度で、セッション録音だから当然だがミスがなくて安心して聴ける人はいるだろう。整えたような感じというわけでもなく、後半ドライヴ感をかんじるところもある。ただ全般に音が中途半端で、ソリストは表情をつけてニュアンスを具体的に表現するも録音にとらえきれずタッチの違いくらいしか伝わってこないようだ。オケはアメリカオケのようなオシゴト感のある背筋縦っぱなしのそつのなさで音色も明るいだけで雑味がないとも言えないから半端だ。しかし、左手をテクニカルな面から聞きたい人は選ぶだろうし、ラヴェル感はさほどないが、ブーレーズのイメージとしてある冷たく機械的なものを求めてもここにはないが、ちょっと特異な演奏を求める人にも案外向くと思う。
 
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