湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ドビュッシー:フルート、ハープ、ヴィオラのためのソナタ

2007年08月18日 | ドビュッシー
◎ラヴァイロッテ(Fl)ラウア(Va)ガライ(Hrp)(musidisc他)LP

ドビュッシー晩年の、しかし最もドビュッシーらしい室内楽で、ソナタとは形ばかりのこのまさに印象派音楽そのものという響きに、典雅でオリエンタルな旋律は、他を寄せ付けないものを持っている。この編成でこそ行える、まったく新しい音楽を示したものだ。ドビュッシーの書法が素人臭いと言うならこの曲以上のものをぜひ目の前に見せて欲しい。やろうとすればできたのである、この人は楽器や楽理よりも音楽を目指したのだ、瑣末なことはどうでもいい。そして、この演奏はかなりぐっときた。新しめの録音ではなかなかこういう淡い感傷とすっきりした後味のよさを感じることはできない。ライヴ感にも溢れているが技術的瑕疵はみられない。素晴らしい。◎。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドビュッシー:弦楽四重奏曲 | TOP | ドビュッシー:チェロ・ソナタ »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ドビュッシー