10月には「999人の第九」の演奏会は終わりましたが、昨夜は「札響の第九」を聴きに行きました。相変わらず雪・・朝からボタ雪が落ちていました。
チケットは完売との事、人数制限をしているのでしょう。団員は100名ほどでしょうか、さすが札幌交響楽団、歌声は心に響きました。
始まる前の会場・・正面三ヵ所合唱団の席・・観客席から見る舞台、また新たな気持ちで「第九」を聴くことができました。
一般的に「第九」と愛称のように親しまれていますが、正式な曲名は「交響曲第9番ニ短調作品125」です。第9番であることから省略されて「第九」と呼ばれるようになりました。
その「第九」はベートーベンが作曲した最後の交響曲として知られています。
大正3年、第一次世界大戦に参戦した日本は、ドイツの租借地であった青島を攻撃し、約4,700人のドイツ兵を俘虜とし、そのうち約1,000人を鳴門市大麻町(当時、板野郡板東町)の板東俘虜収容所に送りました。俘虜たちの人権を尊重して、できるかぎり自主的な運営をみとめたため、自由で快適な収容所生活を楽しむことができ、所内では音楽やスポーツ、演劇など様々な活動が行なわれ、地域との交流も盛んになりました。とりわけ音楽活動では、複数のオーケストラや様々な楽団が100回を超える演奏活動を行いました。
1918年6月1日に、ドイツ兵捕虜により「第九」全曲演奏されたのが、日本における初演とされています
鳴門市では、国内で初めて演奏された6月1日を”第九の日”と定め、6月の第一日曜日に、県内外から500余名の合唱団が合流して国際色豊かに、第九のふるさとならではの演奏回を開催しております。私も二度ほど、参加しました。今回は時間の都合で再度訪れることは出来ませんでしたが、またの機会に参加することができれば良いのですが。