リューゲン島は大小の島を橋でつないだドイツでも人気のあるリゾート地で、今から20年ほど前、ヨルダンで知り合ったドイツ人の若者からこの島のことを聞いた。
今回は普通のトラベルガイドには載っていない土地を周ろうとたどり着いたのがビンズ。
ここにはキャンパーだけが宿泊できるキャンピングプラッツがあり、車を停めた午後、町の探索に出かけた。この町もバルト海と葦に囲まれた湖に挟まれたきれいな町で、何も知らずに海岸へ向かって素敵な家の並ぶ通りを歩いていった。
海岸へ着いてびっくり、気温15度のこの寒い日に海岸はたくさんの人たちが楽しんでいる。砂浜と平行に遊歩道が伸びていて絵や装飾品などの小さな出店が開いている。
海岸へのメイン道路の突き当りには海に長く突き出た桟橋があり、冬装束の人たちが散歩している。あまりに寒くて、桟橋はあきらめ、町のメイン道路の左右を見て歩く。この通りはレストランやコーヒーショップ、それとお土産店からなっていて、海が寒いからこの通りで楽しむ人たちの多いこと。
海と反対の湖の周囲にも遊歩道と自転車道が作られていて、今年初めてのアジサイの花が咲いている遊歩道だった。この道は海風が当たらない分暖かい。だからこの辺りのコーヒーショップが大はやりだった。
後から聞いた話ではこのビンズの町はヒットラーが彼の夏の別荘を持っていたとの事。
やっぱり昔からここは有名だったのだ。