ワディスワヴォヴォのキャンプサイトはひどかった。夜中の2時まで周りのテントやキャンパーから大声のおしゃべりや、音楽が聞こえ、金曜日の夕に自宅を発ってこのサイトにたどり着いたらしいキャラバンが2時過ぎ隣に落ち着いた。シャワーもトイレも外で行列を作る有様、土曜日の朝は早々にここを発った。
ヘル半島へ行く車なのか道路は3km以上の停滞、私たちは反対に西へ向かった。道端には少しの空き地にも車が駐車して、松林の向こうの海岸へ行っているらしい。
英国で買ったヨーロッパのキャンプサイトリストには、ポーランドの地図に載っていない小さな町のサイトがある。ここもその一つでワディスワヴォヴォから40kmのホリディタウンだった。
ビアウォグラの小さな町のはずれのキャンプサイトはこの2晩を過ごしたサイトとは全く違い、設備もよく広々としてほとんどもの音がしない。町のメイン道路わきにはお土産店、アイスクリームやお菓子屋さんも在った。このメイン道路から道は二手に別れ、一方は行き止まりまで長い駐車場。一方は松林の中の長い歩道が続いている。
この歩道は1.5kmほどもあり自転車で行く人、馬車で行く人、サイクルリキシャで行く人たちなどで大賑わい。
バルティック海は汚染度がひどいと聞いていれば水につかる気もしないけれど、ポーランド人にすればこの北の海岸しか海が無いから、選択の余地が無い。夕方には真っ赤に日焼けして帰って行くのだろう。
冬にはこのあたりは寒さも厳しいらしく、まだ秋にもさしかかっていないのに、どこの家の裏にもこんなにたくさんの薪の山が見える。
ここのキャンプサイトはこの旅では一番安い9.5ポンドこれには電気代もすべて含まれている。おまけにインターネットも只で、キャンパーの中からメールやスカイプが出来るからとってもありがたい。ウイークエンドはここでゆっくりすることにした。