リューゲン島からメインランドのヴィースマールまで177km、ヨーロッパでは最高のアウトバーンにのったから12時にはキャンピングプラッツに着いた。
ヴィースマールは1229年に建市以来長い歴史を持つ港町で、中世には旧市街の周囲は運河に囲まれていて水の都といわれていた。この町も戦災で主な建物が破壊されたが、旧市街は中世の面影を宿し、ほとんど復旧された。
キャンピングプラッツから旧市街まで歩いて20分ほど、サイトに落ち着いた午後旧市街へ観光に出かけた。いかにもドイツの町、通りは整然とし清潔、カラフルな建物が並んでいる。
最初に覗いたヘイリゲン・ゲイスト教会は天井が彩色された木造で、中世の病院が併設された古い教会だった。ここにはこんなに小さなパイプオルガンがあった。
この町では一番高い塔は、セント・マリアン教会で、戦災で本堂は破壊されたため、現在ではこの高い塔しか残っていない。塔の中では30分ごとにこの教会の歴史を映像で見せている。塔の側のこの丸い構造物は中世に使われた、起重機で中に人が入って歩くことで大きな車輪を回す。
この塔のならびにあるセント・ジョージ教会も戦災で天井が焼け落ち、最近復旧されて今現在は内部の修復をしている。玄関に復旧前後の写真が大きく張り出されていた。
こんな巨大な建築物を修復する作業も建築と同じように大変だろうなとつくづく感じ入った。
記念保護指定を受けているマルクト広場は中世の建築物や、19世紀の市役所などがあり、多くの観光客であふれていた。