一日中空は雨雲が立ち込め、時々激しい雨がやってくる中、国道E28号線を160Km西南に向かった。シェチチンはドイツとポーランドの国境近くの町で、旧市街も戦災で破壊されたが、復旧工事が進んでほとんどが原型をとりもどし、この町の観光源と成っている。
左上は旧市庁舎で緑と赤レンガのデコレーションが対照的で面白い。15世紀半ばにゴシック・スタイルで建築され、17世紀にはバロック・スタイルに改築された。戦時中の破壊の後、1975年再建され現在は博物館として使われている。
右上は王宮の塔で頂上まで狭い螺旋階段を上って行ける。この宮殿は14世紀にポメラニアン公爵によって基礎石がしかれ、16世紀にはルネッサンス様式の現在の形に成った。第二次世界大戦でこの宮殿も破壊されたが戦後復旧された。
宮殿の一部にある観光案内所の壁にこの宮殿の上空写真があったので記念に写してきた。お城のスケールがこれでよく判る。
王宮から300メータあまり、大聖堂はまだ新しく、戦災後のデコレーションはモダンなステンドグラスとまだ新しい素晴らしく大きなパイプオルガンが在る。私たちが二人で8ズロティを払って中に入ったときは、大きなパイプオルガンの調整中で、いろいろなメロディを弾いていた。教会内の床掃除のおばさんは、あらゆるセイントの前で立ち止まり、膝を突いてお祈りしているから一向に進まない。
街角のモダンなオブジェ。
戦時中の集中爆撃も城砦の基礎は破壊されていない。
1913年建築の立派な国立博物館、中を見て周る時間が無かった。
国立博物館前で手彫りでつくり売っていたおじさんは、”貴方が作ったの?、素晴らしい!!”と誉めてあげたので大喜びしていた。本当は買ってあげたかったけれど、飾り物は欲しくない。
1906年から1911年までかかって完成した地方海洋事務所、昔はどうしてこんなに馬鹿でかいオフィスが必要だったのだろうか?
1901-1905年に建てられたポーランド電信電話局のネオゴシック・スタイルの華麗な建物。
電信電話局のすぐ近く、同じネオゴシックのセント・ジョン・ザ・バプテストの教会はミサの真っ最中。それにしても教会3方の窓を飾る華やかなステンドグラスには感銘。ミサが終わるまでじっくりソプラノで歌われる宗教歌を聴き、終わると写真を取り捲った。今回の旅でステンドグラスの一番美しい教会だ。天井もきれいな青色に金の星が一面にちりばめられていた。
旧市街の端にある新市庁舎、新しいといっても建てられたのは1875-1879年、ネオゴシックの赤レンガ造り。