アムステルダムの西20kmにあるハーレムは切妻屋根のレンガ造りの家屋と石畳の続く古い町で、町の中心広場グローテ・マルクトに市庁舎、聖バフォ教会、旧肉市場などが集中している。
ニューヨークのハーレムは、この町の名前から採ったったものだとのこと。
やっと雨の上がった午後キャンプサイトからバスで町に出かけた。約30分ほどで街中のバス停に着き、広場を目指した。車禁止の道路は自転車が主で歩行者は道の両脇を遠慮しながら歩いている様子。どこもかしこも自転車だらけ、スエーデン以来こんなにたくさんの自転車が並んでいるのは久しぶりだった。
市庁舎も旧肉市場も古い建築物だが、それよりも堂々と聳え立つ聖バフォ教会の80メータの塔は素晴らしい。教会では8月26日から9月4日までフォッカー(Fokker)飛行機会社の百年記念祭を開催中で、入場料2.5ユーロを払って入ってみた。
とっても素晴らしいパイプオルガンと新旧入り混じったステンドグラスがなかなか良い。このオルガンは11歳のモーツアルトが弾いた有名なオルガンで、一年おきの7月にはハーレム国際パイプオルガン音楽祭が開催されるという。
教会の真ん中にトンボの親玉みたいな飛行機が鎮座していて本当にこんなものが飛んだんだろうかと思った。第一次世界大戦時の白黒フィルムを英語で見せていたが、相当数の人たちが興味深そうに見ていて、オランダ人は数ヶ国語を話せる人がほとんどだから、英語もドイツ語もフランス語でも問題ないのがうらやましい。
旧市街を取り囲むように運河がはしり、白い跳ね橋がかかっていた。絵になるようなきれいな町並みと運河はオランダの主要観光資源だ。
自転車がメイン移動手段のせいもあり、乳母車など見当たらないが、この自転車には感心した。