ワディスワヴォヴォはグダンスクから北に75km、バルト海に面した田舎町で地球の歩き方には載っていない。あまり有名じゃなさそうだからお店も無い静かな海岸線を想像して、途中でゆっくり食料を買いこんでいったものだから午後になってしまった。
ところがこの町に近づくにつれ渋滞がひどく、キャンプサイトにたどり着いたときは午後の3時近くだった。何しろ道路際の露店といい、若者たちのグループから家族連れのテントがひしめき合っているキャンプサイトといい、ここは全くイギリスで言えばブライトンかウエイマス、日本なら湘南の海岸(私は行ったことは無いが)どこもかしこも人がひしめき合っている。
この町から東に細長く突き出たヘル半島は33km伸びていてやはり松林が続いている。この半島へ行く車が渋滞してなかなか前へ進めない。バルト海の荒波をさえぎるこの半島のおかげで、グダンスクは自然の良港として発達した。
海の向こうにヘル半島の松林が良く見える。
海岸線に沿って道路が平行に走り其処は軒並みキャンプサイトだった。私たちが停まったサイトは全くできるだけ多くを押し込もうとしているようで、キャンプサイトの規則も何も在ったものじゃない。それでも満員で断られるよりはましと落ち着くとゆっくり昼寝してしまった。
翌日、町の探索に出かけた。道端にターザン・パークというアドベンチャー・グラウンドが在り勇敢な子供たちが綱渡りや空中障害物トレーニングなどやっていた。これってあまりヨーロッパの町では見かけないのにポーランドではもう2回目。
途中にモダンな教会が在り入ってみて、あまりにきれいなステンドグラスに大いに感激して写真を取り捲った。
町の中心の高い塔には、7階までエレベーターが付いていていたから上ってみた。其処から有料で展望台へ行ける。最頂部からの眺めは素晴らしく、ヘル半島が半分ほど見えるし、バルト海岸にパラソルの花盛り。昨日の道路渋滞は今日も続いている。
ヘル半島の湾内のカイトサーフィンが色とりどり、上がったり下がったりしていて見飽きなかった。