りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない。

2011-05-08 | Weblog
昨日は、午後から息子と近くの海へ釣りに出かけた。

今年の春は、息子と釣りに行くことが増えて、
毎週末、釣り竿を持って出かけているような状況で(^_^;)

凪の海に釣り糸を垂らしながら、ふと思った。
でもこれって、僕がいつか叶えたかった、ささやかな
願望だったのではなかったのか?と。

僕は映画「フォレスト・ガンプ~一期一会~」が好きだ。
主演のトム・ハンクスのファンだったということもあるが、
彼の出演した映画の中でも、この作品は、3本の指に入る
くらい好きな映画だ。

上映されていた頃は、僕はまだ20代半ばだった。
当時、僕はまだ独身で、彼女もおらず、仕事も半人前以下で、
お金もなく(今もないが)、仮にタイムマシーンが発明されても、
絶対に戻りたくない過去のひとつだ(笑)。
そんな頃だからか、映画や本を貪るように見ていた気がする。
その中に「フォレスト・ガンプ」もあった。

今でも心に焼きついているシーンがある。

それは、後半のラスト近く、主人公のフォレストが最愛の妻に
先立たれ、2人の間に残された一粒種の幼い息子と池で魚釣りを
しているシーンだ。
セリフもなく、アングルも池に向かって釣り糸を垂らす二人の
背後のシルエットだけの、わずか数秒のシーンなのだが、
なぜか強烈に印象に残っている。

もしかしたら、それは上述したように社会の底辺を這いずり
まわっていた当時の僕にとって、最も遠い風景だったから
かもしれない。

俺にも、こんな時がいつか来るのかなぁ・・・いや、来ないだろう、
来るわけないじゃないか、こんな状態じゃ・・・。

妬みなのか羨望なのか、自分でもよく分からないけど、そんな風に
思いながら、明らかに斜め目線でそのシーンを見ていたのだと思う。

でもそれから17年の歳月が過ぎ、気がつくと、僕もフォレストと
同じようになっていた。(妻はすこぶる健在だが)

今日の日記のタイトルは、主人公のフォレスト・ガンプが口に
するセリフで、映画のテーマのような言葉だ。

そういえば言葉は違えど、僕も今までそんな風に思いながら生きて
きたような気がする。
小市民なりに、良いことも悪いことも色々あったけど。

ちなみに写真の場所は、僕が小学生の時に同級生といっしょに
よく釣りに来ていた砂浜。
まさか30年後に、当時の僕と同じくらいの年齢になった息子と
一緒に来ることになるだなんて、夢にも思わなかった。

でも、人生って、そういうものなのかもしれない。

決して一直線ではなく、自分では把握できないほど大きく湾曲していて
どこかで輪になってつながっている・・・そんなものなのかもしれない。
コメント
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