りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

りきるアーカイブス〈8〉/バスルームから愛をこめて

2011-07-13 | Weblog
この短編小説集は、2本目の作品としてwookにアップロードした
作品だったと記憶しています。

今読み返しても、ライトな、本当にライトな短編小説集ですね。
限りなくエッセイに近いスタイルで、会話の部分なんて、まるで
ドラマの台本みたいな書き方をしてるし(笑)

この作品は、それまで書いた日記の中から“お風呂”を舞台に
した出来事を改稿して、あらためて小説として構成し直して
まとめた作品です。

お風呂は、面白い。

クルマと一緒で、密室だからでしょうか。色々とイマジネーションや
想像力がかき立てられます。

それは子どもたちもそうなのかも知れませんね。
とにかく子ども・・・特に好奇心が爆発的に成長している頃の子どもと
お風呂に入ると、とんでもない発見をしたり、大人では考えられない
思考回路を発揮することがあります。

この作品で発表したモノたちは、そんな経験のほんの一部です(笑)

特に“試し読み”が出来る「注射器」や「ナイチンゲール」は、
手前みそながら、自分でもよく書けたなぁと思った(笑)

こういう一歩間違えたらエロティックを通り越えて、えげつない話に
なりそうなテーマも、子どもを介在させたら面白い話に生まれ変わる
ことを、自分で書きながらも教わったような気がします。

個人的には、最後の「佐々木ヨシエさん」が好きですねぇ。
モノすごくシンプルな作品だけど、可愛い話ですよね。
読者の方々も、この話を気に入っていただいた方が多かったようです。

でもその一方で、先述した「ナイチンゲール」も秀逸だと思ったり(笑)
主人公の焦り具合や子どもたちの描写を今までにない文体で書けたような
気がして、密かに気に入ってます。

ちなみに作品のタイトルは、山下久美子のデビュー曲から拝借しました。
タイトルを考えた時、他にはもう考えられなかった。
これ以上、オシャレで皮肉が効いたタイトルはないと思いますから(笑)

「バスルームから愛をこめて」の電子書籍サイト→http://wook.jp/book/detail.html?id=207836
コメント
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