りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

忍。

2011-07-23 | Weblog
一昨日から話題になっている海江田経産相の手のひらの「忍」の字。

同情する意見もあれば、嘲笑する意見もある。

真相は、どっちなんだろう?

前者の意見の方々は、“管首相がブレまくってるから、海江田さんも
大変なんだなぁ、なんとか自分を自制させるのに必死なんだろうなぁ”

・・・まぁ、そんな心情なのではないだろうか。

ついでに“どうしようもない上司を持つと、部下は大変だ”と、日常の
自分とオーバーラップさせているサラリーマンも多いような気がする。

後者の意見の方々は、“国会の質疑という場なら、手のひらに書いた字が
テレビやカメラに映ることは自明じゃないか、ああやって自分は頑張って
いることをアピールしているだけだ、安易なパフォーマンスに過ぎない”

・・・まぁ、そんなところではないだろうか?

で、真相はどっちなんだろう?
それは、分からない。

でも、この行為からいろんなことを推測することはできる。

例えば、今回の管首相とのゴタゴタで、皮肉にも次期首相に海江田氏を
推す声も出はじめているそうだ。

仮に前者の意見の通り、自分を自制するために手のひらに書いた文字が
たまたまマスメディアに流れてしまったのならば、海江田氏は首相の器
ではない、と僕は思う。

手のひらに書いた文字は、非常にセンシティブで個人的な文字のはずだ。
誰にも見せてはいけない文字のはずである。
それを、国会という政治家にとって最も大切な場所で見られてしまったのだ。

こんなに恥ずかしいことはないぞ。

あまりにも脇が甘すぎる。
そんなことさえも想定できない人間に、今のこの国を任せることなど到底
できない。

では、仮に後者の意見の通りならばどうだろう。
たしかに安易なパフォーマンスではあるが、それを見た国民が自分をどう
思うか、それなりに予想した上で行動に移したのではないだろうか。

面白い。

少なからず、人間の機微というものや世の中の情勢を推察する力をそれなりに
備えた人のように思える。

海江田氏が政治家になる前は経済評論家としてテレビのコメンテーターなど
でも活躍されていた。
そんな彼が政界に入ったのは、1993年の衆議院選挙でだった。
日本新党から出馬して当選した。
あの日本が大きく変わった選挙と海江田氏の当選した時の様子は、今でもよく
憶えている。

ひと昔前のように、良し悪しにつけて政治家らしい政治家がいなくなった日本。
さて、海江田氏は、いったいどっちの政治家なのだろう。
コメント
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