昨夜は知人に誘われて、福山市内のバーへ行った。
店の名前は、「薔薇と迷宮」。
まるで江戸川乱歩の小説のような店名。
知人の「とにかく面白いから。昭和だから」という
行く前からの説明に、妙に興味を持ってしまった。
話を聞いたのは今週の木曜日で、「また時間が出来た時
に連れて行ってあげる」と知人は言ったのだが、こういう
ことは好奇心がうずいてうずいて身体中を駆け巡っている
時に行った方がよい。
で、早速昨夜、行ってきたわけである(笑)
店は福山駅の近くなのだが、賑やかな通りからちょっと
路地に入った雑居ビルの1Fにあった。
店の前から独特の雰囲気が空気に混じって漂っている。
店内に入った。
雑貨が陳列してある。
一見、エスニック的な雑貨屋にも見える店内。
ペンダント、ネックレス、リング、民族衣装のような
女性ものの衣類。

その奥にカウンターとイスがあった。
喉がカラッカラの僕はビールを注文。
一口飲んだら、五臓六腑を通り越え、全身の細胞に沁みわたった。
店内の雰囲気やレイアウトから、必然のようにしばらくの間は
「へぇ~」という感嘆の声を上げながら、首を360°まわして
店内を見回していた。

ピンクの間接照明、意味不明のオブジェ、黒いスキャンティを履いたマネキン、
そして店頭には雑貨や有名無名のクリエーターが創ったポストカードやグッズ・・・。
流れるBGMは、絶対に今の時代に売れそうにないインディーズの曲。
そんなモノたちに囲まれながら酒を飲む。
悪くない。
いや、悪くないどころか、心地よい。
オーナーには失礼だが、きっとすべての人に受け入れられる店ではないだろう。
普通のスナックで安いホステスが作った水割りやチェーン店の居酒屋でジョッキの
生ビールを飲むのが当たり前だと思っている人には理解できない店かもしれない。
でもこういう店で酒を飲む方が居心地がいい人種もいるのだ。
話が、はずむ。
零細企業の社長が通うスナックや、マニュアル通りの対応しか出来ない店員の居酒屋
では話さない(話したくない)ような、レアでコアな話が次から次へと湧き出してくる。
訪れるお客も、面白い人たちばかりだ。
いや、面白いというのは失礼だろう。
感性が突出していると言った方が適切かもしれない。
狭い店なので初対面ながら気軽に話しかけると、その人の空気や言葉の端々から
それを如実に感じる。
考えれば、当たり前かもしれない。
そういう店なのかもしれない。
この店の前を通った時に、人は、知らないうちにこの店自体に“取捨選択”されて
今、この店内にいるのかもしれない。
“捨”された人はそのまま通り過ぎるが、“取”された人は、狭い迷路に入り込んだ
ように常連になってゆく・・・まさしく“迷宮”だ。
路地裏の小さな迷宮。
新しい“隠れ家”を、またひとつ、見つけた気がする。
店の名前は、「薔薇と迷宮」。
まるで江戸川乱歩の小説のような店名。
知人の「とにかく面白いから。昭和だから」という
行く前からの説明に、妙に興味を持ってしまった。
話を聞いたのは今週の木曜日で、「また時間が出来た時
に連れて行ってあげる」と知人は言ったのだが、こういう
ことは好奇心がうずいてうずいて身体中を駆け巡っている
時に行った方がよい。
で、早速昨夜、行ってきたわけである(笑)
店は福山駅の近くなのだが、賑やかな通りからちょっと
路地に入った雑居ビルの1Fにあった。
店の前から独特の雰囲気が空気に混じって漂っている。
店内に入った。
雑貨が陳列してある。
一見、エスニック的な雑貨屋にも見える店内。
ペンダント、ネックレス、リング、民族衣装のような
女性ものの衣類。

その奥にカウンターとイスがあった。
喉がカラッカラの僕はビールを注文。
一口飲んだら、五臓六腑を通り越え、全身の細胞に沁みわたった。
店内の雰囲気やレイアウトから、必然のようにしばらくの間は
「へぇ~」という感嘆の声を上げながら、首を360°まわして
店内を見回していた。

ピンクの間接照明、意味不明のオブジェ、黒いスキャンティを履いたマネキン、
そして店頭には雑貨や有名無名のクリエーターが創ったポストカードやグッズ・・・。
流れるBGMは、絶対に今の時代に売れそうにないインディーズの曲。
そんなモノたちに囲まれながら酒を飲む。
悪くない。
いや、悪くないどころか、心地よい。
オーナーには失礼だが、きっとすべての人に受け入れられる店ではないだろう。
普通のスナックで安いホステスが作った水割りやチェーン店の居酒屋でジョッキの
生ビールを飲むのが当たり前だと思っている人には理解できない店かもしれない。
でもこういう店で酒を飲む方が居心地がいい人種もいるのだ。
話が、はずむ。
零細企業の社長が通うスナックや、マニュアル通りの対応しか出来ない店員の居酒屋
では話さない(話したくない)ような、レアでコアな話が次から次へと湧き出してくる。
訪れるお客も、面白い人たちばかりだ。
いや、面白いというのは失礼だろう。
感性が突出していると言った方が適切かもしれない。
狭い店なので初対面ながら気軽に話しかけると、その人の空気や言葉の端々から
それを如実に感じる。
考えれば、当たり前かもしれない。
そういう店なのかもしれない。
この店の前を通った時に、人は、知らないうちにこの店自体に“取捨選択”されて
今、この店内にいるのかもしれない。
“捨”された人はそのまま通り過ぎるが、“取”された人は、狭い迷路に入り込んだ
ように常連になってゆく・・・まさしく“迷宮”だ。
路地裏の小さな迷宮。
新しい“隠れ家”を、またひとつ、見つけた気がする。