rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

「ただいま~おなかすいたぁ」ほほえましい光景

2011-05-24 23:01:40 | 随想たち
小さい人が、学校から帰るなり「ただいま~おなかすいた、まだハンバーグある?」
ランドセルを下ろし、キッチンへ直行。
昨夜のハンバーグを温め、自分でチンしたご飯を前にして、満面の笑顔で「いただきます」
気持ちいいくらいに、パクパク食べる姿は、なんともかわいい。
今朝も、ハンバーグを食べていったのに、子供にとってハンバーグとは特別のだろう。
1キロ以上の合いびき肉を使って、せっせと作った甲斐があるというもの。
中くらいの人も、夕食に残り最後のハンバーグを、美味しそうにほおばっていた。
そして、食べたばかりでまた作っての催促とは、恐れ入る。

食べ物を通して、料理をすることによって、愛情を与え、築く親子の絆。
子供の頃、家に帰って母が台所で料理をする後姿に、安堵を覚えた。
親と一緒に、手作りのおかずを食べ、話をする。
こんな毎日の積み重ねが、人の安定した土台を作る。
勤めに出て、食事の用意を全て手作り、とは、無理があるだろう。
せめて、1品だけは手作りのものを食卓に乗せられるように、世の親たちよ頑張って欲しい。
もちろん、自分も手作りを心がけたいと思っている。

懐に、かなり優しすぎる¥398のワイン:イタリア・キャンティ赤

2011-05-24 00:26:33 | 食べ物たち
今日のワインは、とてもお安い398円のイタリア:キャンティの赤。
ミディアムボディといっていいのか、タンニンがやや強く、珈琲の香りがして、じゃじゃ馬なワインだった。
それでも天然コルクで、きちんと感がある。
ほかには、チリ産、カリフォルニア産などのワインも、同じく398円で並べられていた。
貧乏人には、大助かり。
できるならば、1000円くらいまでの価格帯にしたいのだが、いまは身の丈に合わない。
しかし、日本で398円で売るには、醸造元はいったいいくらで卸しているのだろうか。
円高とはいえ、生産効率化して大量生産をしたにしろ、気になる。
酒類は、手間隙かけてつくるもの。
貧乏人には大いに助かるにせよ、安すぎると物を粗末にしてしまいそうで、もったいないし、飲食物への敬意と感謝を忘れそうだ。
物の値段とは、難しい。
特に、食べ物に関しては。
それでも、「今日の特売」と銘打っても、キャベツ1個1円とかで売っているのを見ると、いくら客寄せにしても憤りを感じてしまう。
店が損をするだけだからいいのではない、キャベツを生産している人たちにその労力に自然の恵みに失礼ではないか。

マハトマ・ガンジー「7つの社会的大罪」
 ○ 原則なき政治     (Politics Without Principles)
 ○ 道徳なき商業     (Commerce without Morality)
 ○ 労働なき富      (Wealth without Work)
 ○ 人格なき学識(教育)  (Knowledge without Character)
 ○ 人間性なき科学    (Science without Humanity)
 ○ 良心なき快楽     (Pleasure without Conscience)
 ○ 献身なき信仰     (Worship without Sacrifice)

人は、現実的に社会的に平等ではない。
生まれ、能力、運において、階層が出来上がっていく。
だから、398円のワインを買って飲む自分の状況を、今は甘受しつつ、何とか向上させようと努力をすべきなのだ。
もちろん、そんな不甲斐無い自分にもワインの恩恵に与れるものがある幸せを、感謝しないわけではない。
日々、食べられる幸せに。