rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

世界一住みやすい都市、カナダ:バンクーバー

2011-05-21 23:30:40 | 街たち
「にじいろジーン」の世界見聞録、今日は、カナダのバンクーバー。
3年連続世界一住みやすい都市ランキング1位に輝く。
バラード入り江に面し、背後に山を控え、豊かな森に囲まれて、海の幸、山の幸と食にも恵まれ、緯度の割には温暖な気候で、自然の恩恵を充分受けられる。
住みやすさには、いろいろな要因をクリアしなくてはいけない。
治安状況や医療サービス、文化、環境、教育などの30項目を基準に満足度を数値化して、ランクをつけるらしい。
街の特徴をピックアップして紹介していたが、中でも印象深いものに、スタンレーパークがある。
寿命が尽きて倒れた木から、次の小さな森が誕生するところ。
その倒木を、撤去しない街に驚いた。
この、ゆるかな対応、むしろ放任はかえって自然の再生力を刺激し、過保護は自然を弱体化させるかも知れないと思った。
そうだ、自然は、人間の手を掛けなくとも、今まで破壊と再生を繰り返してきたではないか。
地衣類に覆われた倒木から新たな木が芽生えているのを見て、命のたくましさに、深い感動を覚えた。
バンクーバーには、大いなる自然の英知と力が溢れていて、そこに住んだ人間は、母なる自然の懐に抱かれた安心感で、謙虚に生きる術を会得したのかもしれない。
土地の持つ力。
だとすると、争いの絶えない所には、その土地の持つ力が人間に悪影響を与えていると考えられる。
ならば、そこに人が住んではいけなくなるが、人は生れ落ちたその土地を簡単には離れられない。
今、世界を二分する勢いで覇権を争っている神が生まれ出たのは、そんな地域。
考えてみると、因縁というか、宿命というか、そもそも「神」とは人智でどうこうできるものではなくて、人が勝手に「神」を作り上げ、解釈し、行動原理の意義付けをしているだけなのであろうか。
バンクーバーの自然は、我々に何を指し示しているのか、それを知る術はあるのか、興味をそそるものがあった。

本来ならば、「街歩き」についてだったのに、地デジが妨害したの巻

2011-05-21 00:35:22 | 随想たち
今日の「世界ふれあい街歩き」、オーストラリア:タスマニア島のホバート。
ところが、地デジ電波が妨害して、全くといっていいくらい見られなかった。
本当に、どうにかしてもらいたいものだ。
それでも、諦めないで黒やモザイクの画面を見ていると、静止画のように絵が映るときがある。
太陽の光が燦々と照らすこざっぱりとした建物のある港街、250年前に建てられた住宅街、停泊している帆船、ラフな格好をした人たち、ここでは時間がゆっくりと流れているように見えた。
せいぜいこの程度が、細切れの画面からうかがい知ったこと。

タスマニアといったら、有袋類の宝庫。
タスマニアタイガーは、人間によって絶滅に追い込まれた動物。
私的アイドルは、ウォンバット。
新世界を征服しようと進出した人間によって、絶滅または絶滅危惧種となった動物たちは、数知れず。

この3年前くらいから、近所の田んぼの用水路にかかる茂みに、蛍がまた生息するようになった。
ドジョウやタニシも戻ってきて、それをエサとする白鷺が、その優美な姿を田んぼに見せるようになった。
日本の農薬基準が、随分と厳しくなったおかげだろう。
知り合いの農家の方が言うには、一般的蚊取り線香を焚いて、農産物の仕分けをすると、蚊取り線香の成分がついて、検査のときに農薬成分検出となるから、天然成分の蚊取り線香を使うそうだ。
それには、「除虫菊」「夕顔」などがある。
我が家でも、子供の健康のために、その天然成分の蚊取り線香を使っている。
体に優しいために、効き目は少し弱い感じがするが、それは仕方がないと諦める。

人の利己的な目的の為に、他の生物の存在を脅かすのは、避けなければならない。
いわゆる害虫のムカデ、スズメバチと仲良く共存など、真っ平ごめんは本音。
しかし、彼らにも自然界での役割があるのだろうから、狭い生活圏(住居と庭)以外では、棲み分けとして、彼らを駆逐しようと思わない。
どうか、これ以上人間の為に滅ぶ生き物がでないよう、考えていかなくてはいけないだろう。

地デジ、本当にこれに切り替えて、よかったのかな。
後戻りできないところに来てしまったから、真っ黒やモザイクにならないように、しっかりと整備して欲しいものである。