ベートーベンは、どうも苦手だった。
それでも、年齢を重ねて分かることもあるので、あまり仰々しくないチェロとピアノのソナタを図書館で借りてみようと思った。
グラモフォン製、「ベートーベン:チェロとピアノのための作品全集」、チェロ:ピエール・フルニエ、ピアノ:ウィルヘルム・ケンプ。
チェロの潤いのある深い音色と、ピアノの鳥の囀りのような軽やかな音のハーモニーが、美しく絡み合い対話し流れるように辺りを満たしてくる。
礼儀正しく控えめに響きあう音楽は、まだ緑深くない木立に囲まれた大理石というよりは白の漆喰を施された程よい広さのテラスに聴くに似つかわしい、清涼感のある高潔な雰囲気を持っている。
いささか硬いともいえるが、節度ある生真面目な音楽も、なかなかいいものだと、再発見できた。
ベートーベンを絵画でたとえるならば、ターナーとフリードリッヒの印象が重なる。
ターナー
フリードリッヒ
まことに勝手であるが、いかがなものであろうか。
それでも、年齢を重ねて分かることもあるので、あまり仰々しくないチェロとピアノのソナタを図書館で借りてみようと思った。
グラモフォン製、「ベートーベン:チェロとピアノのための作品全集」、チェロ:ピエール・フルニエ、ピアノ:ウィルヘルム・ケンプ。
チェロの潤いのある深い音色と、ピアノの鳥の囀りのような軽やかな音のハーモニーが、美しく絡み合い対話し流れるように辺りを満たしてくる。
礼儀正しく控えめに響きあう音楽は、まだ緑深くない木立に囲まれた大理石というよりは白の漆喰を施された程よい広さのテラスに聴くに似つかわしい、清涼感のある高潔な雰囲気を持っている。
いささか硬いともいえるが、節度ある生真面目な音楽も、なかなかいいものだと、再発見できた。
ベートーベンを絵画でたとえるならば、ターナーとフリードリッヒの印象が重なる。
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まことに勝手であるが、いかがなものであろうか。