rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

なんて甘く甘くロマンティックなラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

2011-05-09 23:23:37 | 音楽たちークラシック
先日、N響アワーでラフマニノフのピアノ協奏曲第1番とパガニーニの主題による狂詩曲を聴いた。
メロディアスでロマンティックな曲は、花の香りが空気に織り込まれている晩春に相応しい。
手持ちのCDに、ラフマニノフのピアノ曲はあっても、協奏曲や交響曲などがなかった。
図書館で運良くピアノ:クリスティアン・ツィマーマンと指揮小澤征爾のピアノ協奏曲第2番とパガニーニの主題による狂詩曲のCDがあり、借りてきた。

これらは、映画やドラマでも使われることがあったりと、耳にした事のある曲だ。
キャッチーなつまりベタともいえる情感たっぷりな旋律が、とうとうと流れていく。
甘い甘すぎる曲なのだが、藤の花や薔薇、百合などの香りの強い花が咲き誇る晩春から初夏にかけて、しかも薄暮において、ロマンティックなこの曲ほど相応しいものはないだろう。

ラファエロ前派の絵のように、甘く官能的で湿潤な植物の濃厚な香りが漂う。
時代的には、ラファエロ前派の活躍が半世紀ほど前だった。

  ロセッティ:風

これからの季節、ラフマニノフを聞きながら、どこからともなく漂う花の香りを感じ、日の長くなる時間を楽しむのは、素敵なことだと思う。