「水戸管弦楽団 第89回定期演奏会」の中継を運良く視聴できた。
演目は、
【第1部】指揮 ナタリー・シュトゥッツマン
曲目 メンデルスゾーン 序曲<フィンガルの洞窟> 作品26
メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調 作品90 <イタリア>
【第2部】指揮 小澤征爾
曲目 ベートーベン 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
ナタリー・シュトゥッツマンの指揮するメンデルスゾーンは、どちらも明るく華やかだ。
流れ交差する音が、心地よい。
交響曲イタリアなどは、明るい陽射し水面の揺らめきを想像させる絵画的要素があり、イタリアを旅したことのある者ならば、訪れた街たちが記憶に蘇ってくるようだ。
第2部の小澤征爾の公演は、2年ぶり。
ベートーベンとしては軽めの曲なのだろうが、メンデルスゾーンのあとでは重厚に思えた。
後半に向かうにしたがって畳み掛けるそれぞれの音が、音の層を厚くしていく。
よく知られたベートーベンの肖像画のあの雰囲気が、この交響曲にも垣間見えるだろう。
木管の柔らかさが、時折笑うベートーベンなのだろうと想像するのも楽しい。
これは思い過ごしかもしれないが、何度か演奏を共にした小澤征爾のほうが、利があったように思える。
微妙に団員の演奏に切れと冴えが増しているように聴こえた。
たぶん、互いの呼吸をより知った者たちとして、致し方ないことなのだろう。
それはともかく、素晴しい演奏が聴けて、感謝している。
今後も、地道な質の高い演奏会を期待しよう。
演目は、
【第1部】指揮 ナタリー・シュトゥッツマン
曲目 メンデルスゾーン 序曲<フィンガルの洞窟> 作品26
メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調 作品90 <イタリア>
【第2部】指揮 小澤征爾
曲目 ベートーベン 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
ナタリー・シュトゥッツマンの指揮するメンデルスゾーンは、どちらも明るく華やかだ。
流れ交差する音が、心地よい。
交響曲イタリアなどは、明るい陽射し水面の揺らめきを想像させる絵画的要素があり、イタリアを旅したことのある者ならば、訪れた街たちが記憶に蘇ってくるようだ。
第2部の小澤征爾の公演は、2年ぶり。
ベートーベンとしては軽めの曲なのだろうが、メンデルスゾーンのあとでは重厚に思えた。
後半に向かうにしたがって畳み掛けるそれぞれの音が、音の層を厚くしていく。
よく知られたベートーベンの肖像画のあの雰囲気が、この交響曲にも垣間見えるだろう。
木管の柔らかさが、時折笑うベートーベンなのだろうと想像するのも楽しい。
これは思い過ごしかもしれないが、何度か演奏を共にした小澤征爾のほうが、利があったように思える。
微妙に団員の演奏に切れと冴えが増しているように聴こえた。
たぶん、互いの呼吸をより知った者たちとして、致し方ないことなのだろう。
それはともかく、素晴しい演奏が聴けて、感謝している。
今後も、地道な質の高い演奏会を期待しよう。