ランニング徒然

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ブランディング

2019-01-22 20:28:00 | トレイルランニング

​商標権等に関するニュースが報道されました。

それは国内のティラミス専門店に関するもの

国内の業者がシンガポール発の企業のものに酷似したロゴ等を特許庁に申請して認められたため、コピーされた側のシンガポール企業が日本でロゴやデザインが使えなくなったと発表していました。

ネット上で「志の低い商売の仕方」と非難を浴び、反省を求める声が強く上がり、コピーしていた側が謝罪し、ロゴの使用権を渡すと発表しています。

日本のキャラクターやブランド名を何の関係もない中国の企業が商標登録したりということが多数あり、日本人の誰もが苦々しく思っていたと思いますから、件のティラミス専門店に対しては、「日本企業が同じことをやるのは恥ずかしい」と強く非難が集中したわけですね。

ブランディングにおいては、企業や商品に物語性(ストーリー)を持たせ、その
コンセプト等に共感するファンを作ることが一つの手法になっています。

つまり、継続して購入してくれるファンを作ることが大切というわけですが、件の
ティラミス店を展開する日本企業はコピーしたストーリーでファンを獲得しようと
していたわけで、そういう事実が発覚した場合の嫌悪感がファンとしての共感を上回ると予見できなかったわけです。

商品に自信があるのであれば、まったく新しいコンセプトで展開して、正々堂々と戦えばよかったわけです。

でも、ファンというのは移り気なもので一つの商品やブランドに依存していると、いつのまにか浮気されてしまうこともあるわけです。

「ブーム」と名付けられるほどの熱狂で迎えられた商品やサービスは、冷めてしまうのも早かったりするわけです。

妖怪ウォッチは飢餓商法と呼ばれる戦術で熱狂を維持していましたが、コレクターアイテムとしてのウォッチとメダルの規格変更を行い、継続性をなくしたことで、親御さんの財布の紐を緩めることができなくなり、ポケモンGOの登場で売り上げを落としました。

一方で固定ファンをつかむための努力を惜しまず売り上げを伸ばしている企業も多くあります。

山関係でいえば、モンベルが該当します。
モンベルクラブという有料会員組織をつくり、買い物特典を付与するだけでなく、各種ツアーや講習会を開き、特別な体験をしてもらうことで、自社や自社商品のファンを増やすことに成功しています。
売り上げの半分以上が会員によるものだそうですし、社員も自社商品の魅力に惚れ込んで入社を希望した人ばかりだそうです。
私もパンツやタイツ、防水サックなどを購入し、品質とコストのバランスの良さを実感しています。
が、雨のトレラン大会で、周囲のランナーのほとんどが「トレントフライヤージャケット」か「ストームクルーザージャケット」を着ているのを見たときに、天邪鬼な性格が顔を出し、アウター類はNGと思うようになり、ザ・ノース・フェイスかサロモンを主に選ぶようになりました。


ファンが多いといえば、ちょっと個性的ですが、ファイントラックも同様ですね。
「遊び手=創り手」というコンセプトで、社員のほとんどが登山やクライミング、
カヌーなどプロ級のひとばかりで、その体験が商品開発に直結しています。
同社が提唱するドライレイヤーを加えた5レイヤリングは、最初は懐疑心や抵抗感を抱く場合がありますが、「スキンメッシュ」や「パワーメッシュ」を使ってみると、汗冷えしない性能に「これ凄い」と感激し、次々と同社製品を買いたくなり、気が付けば頭から足までL1ドライレイヤーだけで6品、L2ベースレイヤーからL4ミッドシェルも5品も買ってしまいました。
これだけ買えばファンと呼んでよいでしょう。

ソロで山に入ることの多い自分は、リスクを考慮して信頼できるアイテムを身に着ける必要があるので、これからも情報を吟味していきたいと思っています。