先日は気温が高めで雨、みぞれ、雪と一日の間で天候が変化しました。
雪なら走る気になりますが、雨はどうも走る気になれません。
ランニングを趣味とする人の中には濡れるのを厭わず雨でも走る人もいるし、レースとなったら雨だから走らないというわけにいかないのだから練習でも走るべしと指導する人もいます。
が、
やっぱり雨は嫌いです。
長くテニスをやっていたので雨すなわち中止という感覚が擦り込まれているのですね。
サッカーなど雨でも行うスポーツをやっていた人より軟弱なのは否定しません。
そこで、5日月曜にジムでストレッチしながらラン友と話した雨にまつわるテニスの思い出のお話し
若かりし頃、エントリーしている大会の前日から激しい雨
翌日も雨との天気予報を信じ「間違いなく中止」と決め込んで余裕の朝寝坊
大きな大会だと声援や歓声が聞こえる実家から近いテニスコートが会場だったのですが、目覚めて窓を開けてみると快晴
何やら遠く歓声が聴こえます。
天気予報は完全に外れ、大会は約30分遅れ位で始まっていたようなのです。
「やばい、これはシングルスは不戦敗か?」と大急ぎで駆けつけると、ダブルスのパートナーが、
「シングルスのコールがあったから急いで行ってこい」
「5-3で決まりそうなこの試合の次だからすぐ支度しろ!相手は、県選手権でベスト16に入った○● お前が苦手なネットプレーヤーだ」
と親切なのか脅かしているのかわからないアドバイス
起きて30分ほどの体はまったく動かず、試合前のウォーミングアップではまともに自分のショットはネットを超えない状態
「これは6-0」で負け?
と眠さが抜けない頭でぼーっと考えます。
すぐに試合は開始
ところが、
なぜかあれよあれよという間に自分がポイントを重ね、ゲームも連続奪取してあっという間に”勝利”
序盤のショットは100%当たり損ね!
すごいスイングスピードの割にスイートスポットを外したボールは力なくネットへ詰めてくる相手の足元へ沈みボレーのミスを誘い
自分の力ないサーブは上手にコースを突かれ、やっとの思いでロブを上げると相手がスマッシュミス
ストロークはフラット気味にベースライン際にいったかと思うと、次はスピンが効きすぎて短くなるとバラバラ
短いショットは「ネットへ詰めるチャンス」ですから相手は当然前へ詰めてきます。
やっと返す自分のショットは狙ってはできないほどうまい具合にバックハンドへロブ気味に飛び、相手はハイボレーで返すことに。
テニスをしている人にはわかると思いますが、バックのハイボレーはもっとも難しいショットの一つで、力めば必ずミスします
だから、全米オープン ワウリンカ戦での錦織選手のバックのハイボレーは本当に奇跡の一本なのです。
話しは戻って、
対戦相手は格下の自分に対して「こんな奴に負けるはずがないのに・・・・」
とイライラモードに突入
そんなことはお構いなく、いつまでも目覚めない体と格闘する自分はただただ必死に返し続けたところ無欲の勝利
遅刻してきて県でベスト16入りしている選手と当たった自分が勝つとは思っていなかった仲間は皆びっくり
「マジか!」
と大番狂わせに騒然となりました。
もちろん、2回戦は目覚めた体でハードヒットを連発し、逆にあっけなくミスで自滅したことはいうまでもありません。
他人にとってはどうでもよいことですが、自分の中で記憶に残る雨にまつわる思い出でした。
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