つれづれ日記

心と目の記録

鈴木省三先生

2008-09-07 12:49:33 | Weblog
鈴木先生を検索してみて、初めて日本のバラの父とか、ミスターローズと称された偉大さがわかりました。
1913年生まれの先生は、東京都立園芸学校を卒業し、1937年(昭和12年)に24歳で世田谷に「とどろきバラ園」を開園、薔薇の生産と育種を始めたのです。
1957年に京成電鉄の依頼で、谷津遊園のバラ園を造園、59年には京成バラ園芸が創業され、研究所長となりました。
世界中のバラの育種家と知己となる一方香りや花の色の研究に取り組み、2000年に永眠されるまでに、108種の新種を創出されたのです。
義母と私が八千代農園の先生をおたずねしたとき、新種ができるまでのご苦労をお話くださいました。理想を描いて交配して花をつけ手も良いものはできず、3年くらいで全部抜いて捨てると仰って、畑の300株以上ある株を指さされました。
有名なバラたちの誕生は容易なものではないものとつくずく思ったものです。
先生はこれから音楽会に行くので急ぐと仰り、私の車に先生をお乗せして、スピードを出して最寄りの駅まで走った記憶があります。
バッハを聴くのですと仰り、先生の豊かな御心と感性を感じたのでした。
40年も昔のことを、ルドゥテのバラが思い出させてくれました。
先生の作出されたバラが世界のバラ界でたくさん受賞されたいたことも,今頃知ったのです。