大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

魔法少女マヂカ・067『M資金・3 食堂のおばちゃん間宮信子』

2019-09-02 13:36:17 | 小説

魔法少女マヂカ・067  

 
『M資金・3 食堂のおばちゃん間宮信子』語り手:マヂカ 

 

 

 一時間を目途に防衛省に潜入。

 名目は、食堂への食材の納品だ。

 十七歳の女子高生では目立つのでブリンダともども五十歳のおばさんに擬態している。

「あ……ここに入力するのかなあ……えと……あ、間違った(;'∀')」

 もの慣れないおばさんを装って、タブレットの上で手を彷徨わせる。

「ここです、納品をチェックして、行先は……スクロールすると出てきます。あ、これです、省内第二食堂。退出予定時間、初めてだから三十分多めに、ええ、それで結構です。署名はこちらに、身分証を拝見します」

 門衛の三曹さんに会社の身分証を提示して、身分証通りの氏名を記入。

「では、通行証をお渡ししますので、帰りは、この認証機のスリットを通した上で返却してください」

「初めてなもんで、もたもたしてすみませんねえ」

「いえ、最初は戸惑われる方が多いです。慣れればどうってことないですから、よろしく願います」

 旧軍に比べると、手続きはややこしいが、いたってソフト。門衛の隊員も制服を着ていなければ一流ホテルのフロントが務まりそうなくらいの物腰。

 次回以降に備えてQRコードを発行してもらう。一度で用事が済んでも、不自然にならないように何度か来ることになっている。いちおう出入りの業者ということなんだからね。

「我々は、一応陸自の少尉なんだぞ。なんで、こんなややこしい入り方しなくちゃならんのだ」

 ブリンダがボヤく。陸自は少尉ではなく三尉だと訂正してやって、軽トラを駐車場に廻す。

 台車に食材を積んで地下の食堂を目指す。新顔のおばさんらしく二度道に迷って人に聞く。あくまで業者のおばさんとして通すのだ。

 みな、親切に教えてくれるが、我が国の防衛最重要施設なのに……と、ちょっと心配になったりする。

「あ、乗りまーす!」

 閉じかけのエレベーターに突進、計算では楽勝だったのが、扉にお尻を挟まれてしまう。擬態なので、ヒップのサイズが十センチ大きいのを忘れていた(^_^;)

「ガハハハ」

 ブリンダがおばさん笑いをすると、同乗の事務官にも笑われてしまう。まあ、デコボコ食材屋として通すつもりだから、いいんだけど、なんか面白くない。

「どうも、すみませんねえ」

 エレベータのボタンを『開』のまま押さえてくれている事務官にお礼を言って、食堂を目指す。

「ほんとに食材持ってきてくれたのねえ!」

 食堂のおばさんには魔法少女であると伝わっているのだが、擬態には驚かずに食材の方に驚いている。

「では、冷蔵庫に入れますね」

 二人で、さっさと冷蔵庫に仕舞って、いよいよ任務の地下に赴く。

「いやあ、お婆ちゃんが言ってた通りだ!」

 擬態を解いた姿に、おばちゃんが感動。

「ひょっとして、陸軍省で酒保をやってた間宮さん?」

「間宮茂子の孫ですよ! 間宮信子って言うの!」

「いやあ、そう言えば八重歯の出方がそっくりだわ!」

「八重歯だけね、お祖母ちゃんほどの器量はないわよ」

 たしかに間宮茂子は市ヶ谷小町と言われるほどに可愛い子だった。可愛いだけじゃなく、終戦の日、自暴自棄になって自決しようとした少尉や中尉を泣きながら説得して思いとどまらせていたっけ。

「ううん、目力がしげちゃんそのもの。いや~懐かしい!」

「あたしも、伝説の魔法少女に出会えて、嬉しい!」

 ハッシと抱き合ってしまった。

「同窓会はいいから、さっさと済ませるぞ!」

「ごめんごめん」

 信子さんの案内で、いよいよ、防衛省秘密の地下室を目指すのだった!

 

 

 

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高校ライトノベル・かぐや姫物語・4Преступление и наказание・罪と罰

2019-09-02 06:48:06 | ライトノベルベスト

かぐや姫物語・4 
Преступление и наказание・罪と罰


 アポロ計画は、1972年を最後に幕を閉じた。

 1969年、アポロ11号が月面着陸を果たしたあと、17号が1972年に着陸。途中13号が事故で着陸を断念したのを除いて、合計6回の月面着陸に成功……以来40年以上、人類は月面に立っていない。宇宙工学は、比較にならないほど発展させながら、人類は地球軌道を回る宇宙ステーションなどで、お茶を濁している。
 この秋、駐日アメリカ大使を務めていたキャロライン・ケネディの父ジョン・F・ケネディは、以下のように議会で華々しく、アポロ計画の実行を宣言した。

First, I believe that this nation should commit itself to achieving the goal, before this decade is out, of landing a man on the Moon and returning him safely to the Earth. No single space project in this period will be more impressive to mankind, or more important in the long-range exploration of space; and none will be so difficult or expensive to accomplish. 

 要するに、月まで人間載せて、一発かましてやるぜ! というものである。

 2004年、ジョージ・W・ブッシュ大統領が2020年までに、もう一度人類を月に送るコンステレーション計画が発表されるが、2010年、あの[Yes we can!]のオバマ大統領をして[No we cant!]と否定せしめたものは!?

 レコーダーの操作が分からないせいではあるが、姫子は『なぜ再開されぬ月旅行の謎』という特集番組を食い入るように見てしまった。時々頭をよぎる宇宙飛行士の幻のせいかもしれない。
 本当に見たかったのは、その次の『週間火曜曲』という番組だった。
 ひょんなことで、町おこしのためにAKR47を受けることになったので、その研究のために、同番組のAKR特集を見たかったのである。姫子は、アイドルにはあまり興味のない文芸部である。

「あー、めんどくさい!」

 どうにも、フリが覚えられない。番組で出てきたヒット曲は、どれも聴いたことはあるけど、フリまではとても無理だった。なんとか二曲だけ、それも一番だけ覚え、あとはナリユキマカセということにした。

「なんという雑な……」

 秀哉は後の言葉が無かった。美希は、それでも芸事成就の受売(うずめ)神社のお守りを差し出した。
「商店街の運命は姫子にかかってんだからね……」
「そんな怖い顔しな~いの。ね、二人とも。ね、笑って応援してよ……ね!」
 二人の幼なじみは、引きつりながら、なんとか笑顔にはなってくれた。

「じゃ、20番から25番の人入ってください」

 アシスタントのオニイチャンの言葉を聞いて、今度は姫子が緊張して、他の四人の受験者といっしょに試験会場に入った。
 まず、プレゼンテーションでやらかした。
「立川姫子、17歳です。わたしは月乃街商店街の家具屋の娘です。AKRに入ってアイドルになって、町おこしのヒロインになりたいんです。絶対、駅裏開発のショッピングモールには負けたくないんです!」
「勇ましいかぐや姫だね。あのショッピングモールの開発には、うちの親会社も入っていて、あそこにAKRのプラネットステージ作るつもりなんだけど」

「ゲ……!」

 で、姫子は、二分近く演説をぶってしまった。その迫力ある声は外の廊下まで聞こえ、審査員や受験生を笑わせ、秀哉と美希を縮み上がらせた……。

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高安女子高生物語・75〔関根先輩曇り のち 新垣晴れ過ぎ〕

2019-09-02 06:32:30 | ノベル2
高安女子高生物語・75
〔関根先輩曇り のち 新垣晴れ過ぎ〕
     


 
 世界七不思議の最新。
 なんで関根先輩がうちの運動会におるのん!?

「そりゃ、明日香がリレーのアンカーやるっていうんやから見に来ないわけにはいかんやろ?」
 サラッと先輩。
「そやかて……うちがリレーの代走に決まったんは、ついさっきですよ。アンカーの子ぉ休んでしもたから」
「え、あ、そやったっけ?」
 焦ってとぼける先輩。ウソ見え見え。うちのこと見たいから、あの手この手で家族入場券仕入れたんやろな。胸のポケットに家族のIDカードが覗いてる。フフ、なんか嬉しなってきた。
「あ、ちゃんと写メ撮っといたで。ゴール前でこけたんはビックリして撮りそこのうたけど……」
 で、先輩は、スマホを出してスライドショーをやってくれた。競技中のは狙うのがむつかしいようで少なかったけど、応援席にいてるうち、入場門のとこで乙女チックに出番を待ってるうち。ほんで……中学時代の懐かしくもおぞましい写メ。

 障害物競争で麻袋穿いてピョンピョン跳ねてるうち。そんで麻袋脱ご思て、うっかりハーパンとパンツ脱ぎかけて半ケツになったうち!?

「な、なんで、こんな古い写メ……なんで、ここだけ鮮明に!?」
「いや、たまたまや、たまたま。写メは消し忘れ」
 こういうとこでトボケルのは保育所のころからうまい。まあ、半ケツいうてもお尻の本体が丸々見えてるわけやなし、青春の一コマいうことでええやろ。
「でや、二人で撮ろか」
「うん」
 そう言うて、寄せ合って自撮りしよ思てたら、声がかかった。
「あたしが撮ろうか!?」
 ブラジルの制服姿の新垣麻衣が、あたしらの前に立ってた。
「あ、麻衣ちゃん、お願い」
「じゃ、いっきますよ~」
 カシャ!
 
 再生すると青春真っ盛りの笑顔のうちと先輩。先輩の笑顔が見たことないほどええ。いや、良すぎる……。
「あたし、明日香のクラスに転校してきた新垣麻衣です。こちらは、明日香の彼?」
「あ、この人は……」
 説明しかけると、教務の先生が麻衣を呼んだんで、アイドルみたいな返事して、校舎の中に消えていってしもた。
「かいらしい子やなあ……」
 魂もっていかれたような顔して関根先輩。
「うち、麻衣の世話係やさかい、よかったらサイン入りの写真でももろときましょか?」
「え、あ、いや、それは……あの子の明るさは日本人離れしてるなあ」
「ブラジルからの帰国子女!」
「ああ、ブラジルか。情熱のサッカー大国やな」

 そのあと閉会式になったんで、先輩とは半端なまま別れた。気まぐれでも、うちのこと思て見に来てくれたんは嬉しい。けど、正直に麻衣に鼻の下伸ばしたんは胸糞悪い。

――ま、ええやんけ。河内の男は、こういうことには正直やねん――
 正成のオッサンがいらんことを言う。

 月曜からは大変やった。
 
 麻衣は、うちの制服着ても華やかさはまるで変わらへん。
 あ、うちて、うちの学校の制服。あたしの制服を麻衣が着たわけやないからね。
 え? おまえの制服では胸がパッツンパッツン? ほっとけ!
 
 朝のショートホームルームの自己紹介も華やかで明るうて、ほんまに、このままAKBのMCが務まりそうなぐらいやった。クラスの男子の好感度は針が振り切れてしもたし、女子もAKB同然に好感を持ったみたい。
 うちは慣れへん日本に、それもディープな大阪なんかに来て、さぞかし心細いやろと思て、気遣いと心配は十人分くらい用意してきた。どうも、いらん心配やったみたいです。
 で、心憎いことには、うちへの心遣いも忘れてないこと。授業や学校のことで分からんことがあったら必ずうちに聞きにくる。

 要は、見かけも気配りも言うことないねんけど、その完璧さが面白ない。嫉妬やいうのは自分でも分かってるんで、なるべく表に出んように気ぃつけた。友達は、いきなり増えても麻衣が気疲れするだけやろと思て、積極的に紹介したんは、伊東ゆかりと中尾美枝の二人だけ。
 すると、クラスの子からは「麻衣の取り込みや」いうような顔される。で、そのクラスの子ぉらとの仲を取り持つのも、いつの間にか麻衣自身。

 めでたいことやのに、こんなイラついた経験は十七年の人生で初めて。ああ、どないかしてえ!!
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須之内写真館・47『赤いスィートピー・1』

2019-09-02 06:16:39 | 小説・2
須之内写真館・47
いスィートピー・1』       


 春を思わせる陽気だった。

 東京の大雪が嘘のようで、それだけで須之内写真館の人々は気持ちが明るくなった。

 直美などは、担当するU高校の卒業式がさんざんだったので、余計に、この春の予告編のような暖かさが嬉しかった。
 卒業式の後、杏奈に聞いてみた。
「杏奈の態度は、とても立派だった。でも、目立ちすぎて、これから心配なことはないの?」
「いいんです。大概の目にはあってきましたし、四月のデビューに向けて強い自分でもありたかったし」
 しっかりしてきたと思った。U高校の仕事は杏奈だけが希望だった。杏奈が卒業したら、U高校の仕事は断ろうかと直美は思い始めていた。

 そして、昼下がりに、その春めいた陽気を、もう一歩先取りしたような老婦人が写真館にやってきた。

「すみません、この絵といっしょに撮って頂けませんか」
 オフホワイトのスプリングコートを脱ぐと、老婦人は淡いピンクのワンピースで、まるで春の妖精の総元締めのようだ。
 この歳……多分七十歳ぐらい、で、こうピンクが似合う人もめったにいないだろう。

「ピンクが似合ってらっしゃいますけど、この絵も素敵ですね……赤いスイトピーですか」
「ええ、孫の卒業に合わせて描いてやったんですけど、ちょっと写真も付けてやりたくなりましてね」
「素敵な贈り物ですね。じゃ、そちらのスタジオの方に……」
 直美が、そう促すと、老婦人は、最初から決めていたように、小テーブルの横に掛け、にっこりと微笑んだ。
「じゃ、撮ります……」

 直美は、なにか少し話でもしてほぐれたところで撮ろうと思ったが、その必要は無かった。老婦人は一発で、ドンピシャの笑顔になってくれた。

「じゃ、明日には仕上がりますので」
「そう、じゃあ、お手間ですけど、この絵と一緒に送ってくださるかしら。宛先はこちらです」
 そういうと、老婦人は、料金を支払い宛先のメモを置いて帰っていった。

「この写真は、絵が主役だな」
「え、ちゃんとバランス考えて撮ったんだけど」
 玄蔵祖父ちゃんは、ニヤニヤしていた。
「なんで、スイートピーの絵かわかるか?」
「……春の花だけど、咲くのには、ちょっと早いから……たしか花言葉は『門出』だったわね」
「そうだが、読みが少し浅いなあ」
「ええ……松田聖子の歌にあったわよね、赤いスイートピー」
「イイ線までいったな。もうチョイ……発色はスイートピーの赤に合わせて……そう、そのくらい」
 モニターを見て、玄蔵祖父ちゃんはOKを出した。

「赤いスイートピーというのは、青いバラといっしょで、発売当時の1980年代には無かったんだ」
「へえ、そうなんだ」
「園芸家の人が、曲に惚れ込んで品種改良して、数年前にできたばかり……だったと思う」
「詳しいのね、お祖父ちゃん」
「この仕事は、そういうマメな知識が必要なのさ。直美も、そのうち分かるさ」

 直美は、伝票の宛名にひっかかった。

 伊達玲奈……どこかで聞いたことのある名前だ。
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小悪魔マユの魔法日記・21『知井子の悩み・11』

2019-09-02 06:09:31 | 小説5
小悪魔マユの魔法日記・21
『知井子の悩み・11』


「浅野さんと桜井(知井子)さんには驚きました。いいものを見せていただきました。ありがとう」

 大石クララの賛辞は本物だった。その証拠にマユへの誉め言葉は、一つも無い。
「ありがとう……」
 拓美の返事が完全に言い終える前に、クララは続けた。
「浅野さんのパフォーマンスは特にすごかったわ。全身全霊で唄って踊って……なんだか、もし世の中に天使がいるんだとしたら、こんな風なんだろうなあって思ったわ!」
 ――天使って、そんなにいいもんじゃないのよ(おちこぼれ天使の雅部利恵のドヤ顔が浮かんだ)と、思いつつ、マユはクララの素直な感動はよく分かった。
「う~ん……天使じゃ言い足りないわね」
 ――いい感想(雅部利恵のドヤ顔がズッコケた)
「天使みたいという点じゃ、桜井さんも同じ。浅野さんのは……なんてのかな。命賭けてますってのか、ここまでできたら死んでもいいや! そんなスゴミ感じちゃった」
 ――鋭いわね、本人も、そう思ってやったんだから。
 拓美は、ひどく嬉しかった。この世から消える直前、それも数時間後には誰の記憶にも残らない自分のパフォーマンスを、心から感動してくれる大石クララが、いま出会ったばかりなのに、何年も付き合った心の友のように思え、メアドの交換までやってしまった。
 ――やれやれ、これで消去しなければならないものが一つ増えた。

 長引いた審査も、昼食後三十分ほどして、ようやく終わった。

 マユは、審査員の心を読まないように苦労した。読まないようにしていても、審査員の興奮はダイレクトにマユの心に伝わってくるのだ。新聞の号外を目の前に広げられて、見出しを読まないぐらいの苦労がいった。
「マユ、なにブツブツ言ってのよ」
 知井子が、面白そうに聞いてきた。マユは無意識のうちにダンテの「神曲」を暗誦していた。ダンテの「神曲」は悪魔学校二年の必修で、暗記しなければならないが、マユは、この暗記が大嫌いで、自分から進んで暗誦したことなどなかった。それを無意識に唱えるのだから、マユの緊張もかなりのものである。

 で、マユは感じた。審査員長の心に迷いがあることを……。

「では、審査結果を発表します。長橋さん、よろしく」
 名目上の審査委員長が、先輩アイドルユニットのリーダーを促した。
「はい、では、発表いたします。HIKARIプロ新ユニット合格者十六名の方々の受験番号と、お名前を……」
 
 長橋みなみが全十六名の名前を読み上げると、感激と落胆のオーラが等量に感じられた。それは非常に強いもので、マユは頭が痛くなり、思わずしゃがみこんでしまった。
「マユ、しっかりしてよ。マユも、わたしも、拓美ちゃんも、さっきのクララちゃんも合格だわよさ」
「え……わたしまで」
 視線を感じた、その視線にはメッセージが籠められていた。

――いま、いまよ、この幸せの絶頂でわたしを送って!

 向けた視線の方角に、拓美の泣き笑いの顔があった。マユは想いは残ったが、これを外してはきっかけを失うと感じ、ここにいる全員の記憶を消去するために、両手を後ろに回し、悪魔クロスを作り、密かに呪文を唱えた始めた……。
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