これも纏めて買った道具類の中の一つだ。 多分アサリを出す治具だろうと推定している。 こんな物を他にも幾つか持って居る。 だがそれを使った事は無い。 使い方も良く判らない。 今回の入手品は 握る柄の棒の部分に割れが有り このままでは使えない。 そこで鉄部を棒から抜いて 新たに作り直す事にした。 材は梅の枝を使った。 柄の長さは95ミリ程度有る。 直径は18ミリ×15ミリの楕円にしている。 柄の端部にドリルで穴を開けてその穴を鑿で広げてから 鉄部を打ち込んだ。 形はこれで一応できた。 上手く使えるかどうか判らない。 これで鋸の刃先を挟んで曲げようとしたが 刃先が折れた。 焼きが入って居るから 曲げるのは無理が有るのかも知れない。 或は使い方が悪いのだろう。 結局この治具は 他の道具と一緒に保管して置く事になるだろう。
この鉋は既に鉋刃単品で紹介した。 研いで見ると鋼が残って居るような、無い様な状態だ。 多分真面に使えないだろう。 そこで 今回は台を打たずに 今までの台を整備して刃を挿入して保管する事にした。 この台の寸法は 幅 53ミリ 全長 210ミリ 厚み19ミリでかなり薄い台だ。 多分面取りか丸棒の削りの様な用途で使った物だろう。 下端を見るとそう言う台の減り方だった。 厚く積もる埃をスクレーパで削り落として OILを塗ると 貫禄ある台の表情になる。 下端も削り平面を出して置いた。 刃の表馴染みには紙が挟まって折り、これで大分腐食が進んだ様だ。 これは削り落とした。 そのままでは 刃が上手く止まらないので、溝に薄板を貼り付けて 表馴染みを再調整して刃を納めた。 これで見た所は 使えそうな鉋になった。 暫くは引出で休んでもらおう。 その内気が向いたら 刃を研ぎ直して 切味を確認する事が有るかも知れない。 多分大分先の事になるだろう。