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大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0549 一枚刃平鉋 銘 左宗近 六分

2015-11-09 09:16:27 | Weblog
この鉋刃はどう言う経緯で入手したか 忘れてしまった。 何処かに記録を残したかも知れ
ないが 不明だ。 引出で長い事仕舞われていたが、思い立って台に入れる事にした。

刃は 斜めに付いており、際鉋として使われた物の様だ。 そこで刃を真っ直ぐに付け直し
た。 これで数ミリ短くなったと思う。 結構硬い地金で研ぎに苦労した。 見ると深い
刻印で 新潟の初弘系の鍛冶屋の物によく似ている。 地金は釜地では無い様だ。

台は昔 車でドライブに行った時、拾った丸太を乾燥させて置いた物を使った。 これは樫
の木では無い様だ。 それに芯持ちの余り良くない材だ。 台を打ち刃を入れて調整している
途中で台頭に割れが入った。 元々材の状態でひび割れが有った様だ。 刃の馴染の部分で
強く押されて割れたらしい。 捨ててしまうのも勿体ないので、今回は繕って見た。

取敢えず刃が止まり 試し削り出来ればそれで良い。 台下端に契りを入れた。 取敢えず
使える状態にして 削って見たが 一応削れた。 但し刃の角度が良くない様だ。 刃を
もう少し鋭角にしたいと思う。 この状態で少し馴染ませてまた暇な時に調整しよう。
この刃も台を作ってもらい喜んでいるだろう。 良く切れたら 台を打ち直しても良いかな。

この鉋使って見たが余り切れなかった。 そこでもう一度裏出しと裏押しを行い研ぎ直した。これでかなり良い切れ味になった。 矢張り古い鉋は裏も錆びているから、徹底的に光るまで裏を綺麗に研ぎ上げないと駄目な物かも知れない。 これで節有り材も比較的スムースに削れる様だ。 研ぎはもう少しだと思う。

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