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あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

「サボテン公園駅」現存せず

2005-03-18 21:17:56 | 熱海高原ロープウェイ
フェンスの向こうには藪草と網が見えた。
見た瞬間、野鳥の密漁に使うカスミ網かと思った。
きっとあの向こうには駅舎が見えるのだろうと目を凝らして見る。
しかし何もない。探検隊の一人が言った。
「これテニスコートだ…」

今回の探索のきっかけは私が昨年に玄岳駅を訪れてその廃墟っぷりと短命に終わった『謎』に感激しメールした所、宴会も兼ねてサボテン公園駅側を探索に行こう、となったからだ。
ネットで検索するも資料は少なく駅舎現存説と撤去説が僅かにあった程度だった。
誰も現地に行った者は居なかった(私の調べた限りのネット上では)。
では我々が調査するべきだ、駅舎が残っていたら大発見だ♪
各自の予定を調整し保養所を手配しこの日に備えていた。


それが予想もしないオチだった。
だってこんな山の上の丘にテニスコートですよ!
ロープウェイ駅の跡に何ゆえテニスコート??
誰が使います???

白日夢を見ているのか、幻を見ているかのようだった。
その日はヒューヒューと音をたてて強い風が吹いていた。
その冷たい風と今の状況がとてもドラマチックだな、などと思ったりもした。
気を取り治して当時の航空写真と現在の立ち位置を照らし合わせる。
間違っていて欲しい、そんなふうにも思った。
しかし鉄塔の位置などを考えるとやはりこのテニスコート周辺が駅舎の跡だった。

テニスコートといっても長い年月から草木が生い茂りコートを示すものは
張られたネットと周りのフェンスしかない。地面も見えない。

写真を撮るにも何を撮ってよいか無能な私には出来なかった。
ただ闇雲にビデオカメラで撮影するだけだった。
今回の画像は友達が写したものを許可を得て使わせて頂いた。
(てっちんさん有難う)
往時を偲ばせるものを探索したがテニスコートを作る際にキレイに撤去したようで
僅かに駅舎があった時を思わせるのは、こんな場所には自然発生しない「ソテツ」の根っこ、木製電柱、僅かな石垣位だった。

30~40分位その場で探索をして記念写真を撮り山を降りる事にした。
たぶん駅舎は無いだろう、と思っていたが奇跡的に残っている事を願っていた。
でもいい。
我々は「サボテン公園駅は現存せず」と白黒を付けたのだから。


遠くに玄岳駅が小さく見えた。







コメント (6)
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