雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

夕立に濡れて

2008-08-21 10:55:33 | 季節の香り
 前方、北の空を見上げると 黒く重い雨雲。
 一瞬、ウォーキングを中止し、引き返すかどうか思案するが、
 そのまま、愛犬「はな」と歩くことに決めた。

 風が強くなり、丘陵地帯の林を抜ける突風は
 木の葉を吹き飛ばし、枯れ枝を落としてくる。

 「やばい」

 引き返さなかったことをわずかに後悔しながら、
 突風の中を、急ぐ。


 県外の上流ではかなりの雨が降ったのだろう
 G川の水かさが、時間の経過とともに増えてくる。

 水かさが増え、遊歩道まで水が乗り上げれは
 逃げ場はない。

 突風がやんだ。
 予想した通り、豪雨となる。
 増水の状況をみると、水が遊歩道を浸水するまでには、
 まだ時間を要するようである。

 風の吹く前には散策していた人たちもいつの間にか姿を消し
 篠突く雨に煙る、河川敷には私と愛犬だけになってしまった。

 不安な思いをしながら、全身ずぶぬれになり
 一方では、
「こんな経験はめったに出来ない貴重な経験だぞ」
 という、気持もどこかにあって、無事帰宅してみれば
 安堵するとともに、これもいい経験ではないかと
 濡れて冷えた体を、湯船で温めながら、思いを巡らす
 私がいました。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 晩夏の風 | トップ | 花火師の恋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

季節の香り」カテゴリの最新記事