続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』2241。

2016-02-24 06:24:07 | カフカ覚書

バルナバスは、こういう仕事をするにはまだ若すぎるんです。彼が話すことは、なにひとつとしてそのまま本気にとるわけにはいかない。彼は城へ行くと、心配や恐怖のためにおどおどしているものだから、とても観察などできやしない。だのに、こちらへ帰ってくると、やいいと報告を催促されるので、しどろもどろの絵空事になってしまう。これは、当然のことだとおもいますよ。


☆バルナバス(生死の転換点)は未だ新しいんです。彼が物語ることは重大に考えるわけにはいきません。彼は来世では恐怖のために衰弱しているので、とても観察などできず、にもかかわらず、報告を強要されるので、混乱し、作り話をしてしまうのです。わたしはそれについて不思議だとは思いません。


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