続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

水仙月の四日。

2013-02-14 07:12:00 | 宮沢賢治
『水仙月の四日』という作品がある。
 水仙の花の咲くころ(北上)・・・早春。
 四日は一日は朔で黒い月、四日はつまり三日月になる。

 水仙の咲くころの三日月は地上から垂直に見て、弧を描く舟形である。この舟の上に三尊が乗るという信仰・・・反対の二十六日の月にも祭り(行事)があるらしい。

 賢治はこの三尊が乗る舟形を見て、あの世の祭りを夢想したのではないか。この世とは真逆の考えで・・・老婆(男でなく女、若さでなく老いている)は言う。「ひとりくらい取ったっていいんだよ、水仙月の四日だもの」(現世から一人くらいこっちの来世のほうへ取ったっていいんだよ。今日はご来迎の三尊像が現れる日だもの・・・)
ご来迎/人の臨終の際、阿弥陀如来や菩薩が極楽浄土からその人をお迎えに来ること。

 水仙月の四日の月を見上げた昨夕。

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