続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1968。

2015-05-19 06:27:53 | カフカ覚書
お内儀さんは、その他の点ではぼくにやさしくはしてくれなかったけれど、いまきみが言ったようなことを自分で直接ぼくにむかって口にしたことはなかったね。あのひとがきみにこの武器をぼくにとって特別に具合のわるい、決定的な時期に用いるであろうと期待してのことだったにちがいない。


☆言葉を大切にしなかったけれど、あなたのそれは伝説ではない。あの人があなたに武器(言葉)をゆだねたのは、先祖が特に悪いからか、厳かに猶予をもって用いるかを予期したからに違いありません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿