![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/15/279ebec6fb9e7a04786252b36e087ca6.jpg)
『応用弁証法』
壁(平面)に固定された二枚のパネルは記録画像の並置である。
高らかに先頭に立ち向かう巨きな戦車(戦闘機)や飛行機、そして数多の戦士たち。
片や敗戦の悲惨さを物語る憔悴しきった残党の足取り・・・。(画面は左に対してやや横幅が縮小されている)
言うまでもなく、戦意高揚の図と敗戦の悲惨さを並置したものであり、戦争の肯定~否定~徒労の虚しさから戦争抑止、平和への願望を留めた作品である。
『応用弁証法』人が生きるか死ぬかの選択を迫られる戦争への静かなる反旗は、応用というより、むしろ基本であることへの皮肉かもしれない。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます