『世紀の伝説』
岩石を加工した巨大な椅子、その上に着色された小さな椅子が乗っている。小さな椅子を人間の椅子と考えるなら、巨きな椅子は人智を超える、人の手を超越した神の領域に他ならない。
世紀とはキリスト誕生から100年単位で区切った年代区画のこと。
何処までも続く膨張し続ける宇宙時間の中で垣間見える『世紀の伝説』の一頁は記念碑的に永遠不滅、刻まれていくかもしれない。
青い水地球の中の一点、着色された小さな椅子(信奉)が人間の証しであり、生きた記録としての残存、可能性である。
写真は『マグリット』展・図録より
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