《時間について》
第一夜・三毛猫、夜中も過ぎて・・・。
第二夜・くゎくこう、十二時は間もなく過ぎ一時も過ぎ二時を過ぎても・・・そして
東のそらがぼうっと銀いろになって…。
第三夜・狸、夜中すぎまでセロを弾いて・・・そしておしまひまで来たときは今夜も
また東がぼうと明るくなってゐました。「あ、夜が明けたぞ。」
第四夜・野ねずみ、明け方近く思はずつかれて…ゴーシュはねどこへどっかり倒れてす
ぐぐうぐうねむってしまひました。
三毛猫が来たのは二十日過ぎの月のひかり、そして四夜。クライマックス(公会堂のホールでの演奏会)は、《それから六日目の晩》でした。
と、時間の流れを追っている。
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