『会話術』(REVE)
会話の術、やり方・方法・・・コミュニケーション。個ではなく相手がいるということである。
社会あるいは世界の中で共通の記号を所有するという意思疎通の道具。この道具は文字に書き表すこともできるが、元来、形を持たないものである。
会話術と題してREVEという形に石が積み重ねられている。
石は、在るがままの自然であるが、それを意味のある記号に置換することも可能である。
つまり、意思をもって伝達する術に、石を借りたわけである。
人と人の間に介在するのは、言葉(発声)だけではないという証明でもあるが、言葉(文字)という約束は絶対的な条件である。
ゆえにデーターの集積(学習と記憶)により、会話術というものが成立する。
REVE、夢の中で為される潜在的な会話も然り、REVEという表象でREVE(夢)をイメージすることも直結である。
REVEというイメージは、REVEという記号によっても成立する。イメージと記号は必ずしも一致をみないが、『会話術』は、その要約された関係性の中に潜み暗躍するものである。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
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