続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』35。

2021-10-27 06:22:50 | 宮沢賢治

雪童子は革むちをわきにはさんで耳をすましました。
「ひゆう、ひゆう、なまけちや承知しないよ。降らすんだよ、降らすんだよ。さあ、ひゆう。今日は水仙月の四日だよ。ひゆう、ひゆう、ひゆう、ひゆうひゆう。」

 わきにはさんで(脇挟)はキョウ・キョウと読んで、経、教。
 なまけちや(怠)はタイと読んで、他意。
 ひゆう(非有)→存在を消す、無にする。
 降らすはコウと読んで、乞う(願う)。

☆死の導師は無の覚(悟り)を経(経典)の仏の教えとして耳をすましました。
「存在を消すんだよ、無になるんだ!存在を消すんだよ、無になるんだ!、他意はいけないよ、願うんだよ、願うんだよ。今日は水仙の咲く時期の四日の月だよ。(特別な時空のありがたい秘だよ。存在を消して、無になるんだよ!無になるんだよ!・・・」


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