続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『火の時代』

2021-10-14 07:18:05 | 美術ノート

   『火の時代』

 インディアンのような男のシルエット、頭部に羽飾りをつけている。白い手、白い球体は何を暗示しているのだろう、立ち上っていく火炎。
 地層のようなプレートのような切れ切れの大地、海だか空だかの判別も難しい曖昧な背景、雲も赤黒く奇妙である。
《混沌の時代》ということだろうか、古代、人は《火》を手にした! 革命である。

 火は力であり、信仰であり、生きる術である。この原初…白い手の周囲の領域に描かれたものは何かはっきりしないが牧畜の景かもしれない。

 共生、弱肉強食と換言してもいいかもしれない。生きることの律である。
 火を得たことは、生物界において勝者を意味する。ここに人類の始まりがある。

 写真は『マグリット』展・図録より


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