政府観光局は17日、3月の訪日観光客数が308万1,600人と発表した。コロナ以前の299万を抜いた。韓国:66万3,100人、台湾:48万2,400人、中国:45万2,400人。単月で300万を超えたのは初めて。一方、観光庁が24年1~3月期の訪日外国人による消費額1兆7,505億円、四半期として最高。中国が3,520億円と最高だった。中国人観光客数はコロナ前の60%だが消費額は80%まで戻した。1年前は1ドル=130円だった。1年の間に日本円の値打ちが18%下り、現在は1ドル=154円である。1ドル1=160円の声まで耳にするようになった。中国人は安い買い物をしたとほくそ笑んでいるに違いない。
姫路城に23年度外国人が22年度から35万人増え45万2,300人を記録したと姫路市が発表した。姫路城がいかに素晴らしい城だとうことが外国人にも知れわたったのであろう。彼らは神戸を素通りして姫路に向かっている。東京、京都、大阪を訪れる外国人が70%を超えるが地方都市でも価値ある観光スポットには外国人が訪れることを証明した。
17日、財務省は2023年度の貿易収支は5兆8,919億円と赤字だが過去最大だった2年度の22兆579億円から73%減少した。輸入が108兆7,901億円と3年振りに減少に転じた。国際相場下落に伴い金額ベースで石炭が40.8%減,液化天燃ガスが31.7%減、石油あ18.4%減少した。一方、輸出が自動車中心に伸び全体で102兆8,983 億円と過去最大を記録した。
日本の緒株価は4万円を突破したと騒いでいる。1ドル=150円で換算すれば260ドル。1998年の4万円は1ドル=120ドル。ドルべースでは330ドル。20%値下りしている。騒ぐ方がおかしい。自国通貨が売られる現象を円安という。円安を喜んでいる方の気がしれないとユニクロの柳井会長兼社長は先日の記者会見で話された。16日のブルムバーグ電子版は「中国政府は人民元のここ数日の値下りへの対応に呻吟している。」と出ていた。
一方、イランがイスラエルにドローン、ミサイル併せて300発打ち込んだ。それをアメリカの支援もあり99%撃ち落した。ネタニヤフ首相はイスラエル戦時内閣はイスラエル報復を決めたと発表した。ところが17日、NY原油相場はWTIがバレル82ドル台、北海ブレントは90ドルを割った。相場は相場に聞けと言う格言がある。中東専門家はイランのイスラエル攻撃で50年前の中東戦争を想起してオイルショックを警告したが昨日、一昨日の原油は下落に転じた。
18日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英BBCは英国の3月の野インフレ率は+3.2%、2月の+3.4%から低下した。エネルギー相場の下落が寄与したと伝えた。1年前の英国のインフレ率は+10.3%だった。日本のガソリン代は補助金支給で生の相場を反映していない。食べてみればすぐに分かるが地中海の魚まずい。明石や日間賀島のタコはうまい。急流に日々晒されているからに他ならない。イランは大戦争になることを望んいないと見てNY原油や天然ガス相場は身を引いたと見られる。
18日、NY市場でダウは37,753ドル、45ドル、0.12%安、S&P500 は5,022と29ポイント、0.58%安、ナスダックは15,683と181ポイント、1.45%安で取引を終えた。パウエル米FRB議長発言が底を流れていると相場自身が敏感に感じとっている。恐怖指数VIX派18.18と1.20%低下。米10年債利回りは4.582%と1.68%低下。NY外為市場で1ドル=154.33円、0.22%安、1ユーロ=164.69 円、0.39%安、1英ポンド=192.20円、0.53%安。NY金はオンス2,388.50ドル、0.80%安。ビットコインは6万1,022ドル、4.34%安で取引された。
問題は日本である。インドネシアのルア山が大噴火した。ロイター電子版によれば数週間まえから群発地震が毎日続いていた。日本は有数の火山国である。遠路対岸の出来事とせずが対応して欲しい.(了)