「米商務省は10日、3月の米CPI(消費者物価指数)が前年比3.5%増加、前月比0.4%増と発表した。いずれも予想を上回ったことで米FRBによる利下げ開始時期が当初の市場予測の6月から9月以降に大幅に「後ずれ」するとの観測が強まった。エネルギー、食料を除くコア指数も予想外に増加した。10日,NY市場で米債券が売られ、利回りが上昇。NY株はダウ422ドル安はじめ3主要株価が値下がりした。NY外為市場では1ドル=153円を突破、ドル高・円安が進んだ。
10日、NYタイムズ電子版は「①米3月CPIが前年比3.5%増と予想外に増加した。利下げに疑問符が付いた。バイデン氏に打撃となる。②アリゾナ最高裁が1864年中絶禁止法を復活させた。米大統領選挙でトランプ優勢に変化はないと見られる。③バイデン米大統領は中国の圧力に対抗するために日本との関係強化を進める。岸田首相をStateVisit(国賓)として歓待した。③ボーイング社は年初事故機関連で再調査が決まった。」と伝えた。10日、ワシントンポスト電子版は「①アリゾナ中絶禁止復活もトランプ支持派はトランプ氏の行動に期待している。②米国のインフレが続き、米利下げ実施時期が遅れる可能性が強まった。」と伝えた。「10日の韓国総選挙結果、「小選挙区」(254議席)で与党「国民の力」が90、野党「共に民主党」161,他3,
「比例」(46議席)で与党16+、野党「10+」と200議席を目指した与党「国民の力」が敗北した。現政権ユン大統領の政策運営に打撃となる。」と韓国聯合ニュース電子版が伝えた。
10日、NY市場でダウは38,461ドル、1.09%安、S&P500は5160と49ポイント、0.95%安、ナスダックは16,170と136ポイント、0.84%安で取引を終えた。個別銘柄ではボーイングが174.63ドル、1.98%安と続落。1銘柄でダウヲ22ポイント押し下げた。ボーイング株は年初来29%安、一方、エアバス株は16%値上りした。恐怖指数VIXは15.80と5.4%上昇。米10年債利回りは4.548%と4.30%上昇。NY外為市場で1ドル=153.15円、0.93%%高、1ユーロ=164.50円、0.15%安、1英ポンド=192.05円、0.16%安。10日、ロイター電子版は「(1ドル=153円で)あらゆる手段を排除しない。」と神田財務官は述べた。」と伝えた。NY原油(WTI)はバレル86.25ドル、1.20%高、北海ブレント、同90.52ドル、1.23%高。NY金はオンス2,350.50ドル、0.50%%安。ビットコインは6万9,811ドル、1.00%高で取引された。
11日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ハマス最高幹部の子供3人、孫2人が乗った車が空爆され全員死亡した。10日、ラマダンが明けたが祝いの場が追悼の場となった。バイデン米大統領はネタニヤフ氏にかってない厳しいい言葉で「戦争の仕方が間違っている」と伝えた。ネタニヤフ首相は「ハマスせん滅が終わらないと戦争は終わらない」と述べた。」と伝えた。ドイツZDFは「EU議会で難民法が10日、国境警備、国境検査、本国送還がより厳しくなることが決まった。」と伝えた。フランス2は「①ヨーロッパサッカー協会はモスクワでのISによるテロ事件を踏まえて警備強化を決めた。パリオリンピックでは警備強化で警官を6万人に増員を決めた。②ウラル山脈の雪解け水の増加でウラル川が氾濫、ウラル河口のロシアにカザフスタン全域に被害が拡大している。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①習主席は馬英九前総統と10日会談した。ワシントンでの日米首脳会談に日程を調整、和やかな雰囲気のもと、武力ではなく「対話」を通じて平和的に台湾統一を演出した。習主席は「1992年合意」の「一つの中国」、台湾と中国は同じ血を分けた同胞であると強調した。台湾の現政党、民進党は「1992年合意」を認めていない。」と伝えた。②格付け会社フィッチは中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。中国の財政赤字が中国のGDPに占める比率が現在の5.8%が7.1%に増加すると指摘した。毛報道官は「中国経済はプラス成長を続けている。」とフィッチの格下げに反論した。」と伝えた。中国CCTVは「習主席は馬前台湾総統と10日、会談した。習主席は「台湾は共に中華民国の人民である。血のつながりがあり歴史と文化を同じくする民族であると述べ、M7.3の地震お見舞いを述べた。」と伝えた。ベトナムVTVは「コーヒー豆の国際相場が高騰している。キロ10万ドンを超えた。こういう時期こそ中期的視野にたちベトナムブランドを世界に広め国内のコーヒー豆生産整備、貿易拡大に向けた努力が求められる。」と伝えた。
問題は日本である。日々世界では情報が氾濫している。一般論であるが、日本人は口に出してものを言わない。日本人同士のみならず外国人との対話が極端に乏しい。言葉の問題でない。最近はスマホを使えば翻訳してくれる。日本人は触れて欲しくないことは必要以上に口をつむぐ。卑近な例で言えば、地震災害では最大の問題のトイレ問題に触れようとしない。さらに言えば、歴史を勉強しない。そのため過去の失敗を何度も繰り返す。同じ失敗を繰り返して敗れた第二次世界大戦での教訓が戦後80年近くたった今も生かされない。特に年寄りは、周りから嫌がられても、自らの貴重な経験を自信をもって若者に声をかけて欲しい。残り少ない人生を悔いのないよう全うしていただきたい。(了)