ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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股関節症や外反母趾の痛みの治療は拮抗筋を考える。(12月18日の臨床実践塾)

2016-12-08 13:16:10 | 診断即治療と虹彩学

上腕二頭筋と上腕三頭筋はお互いで張り合うので拮抗筋と言います



「股関節が痛い」という患者さんが来られたら、股関節のどこが痛いのか聞きますが、鼠蹊部が痛い人もいれば、大腿骨頭部辺りが痛い人もいます。
そこで治療師が勘違いしやすいのは、大腿骨頭部が痛いと言った場合です。

簡単に考えると、大腿骨頭部辺りが悪いのだろう、と考えるかも知れません。
しかし、そこは原因ではないので、注意が必要です。

筋肉は縮む能力で動いています。
上図の上腕二頭筋と上腕三頭筋で説明しますと、腕を曲げるときは上腕二頭筋が縮んで腕を曲げます。
腕を伸ばすときは、上腕三頭筋が縮んで腕を伸ばします。

ですから、痛みが出ているところが原因と考えるのは、あまり感心しません。
たとえば、肩凝りをもみほぐすと、その場はいいのですが、20~30分もすれば、再び肩凝りが起こっています。
そして、肩凝りを揉む続けていると、だんだんひどい凝りになってきます。

股関節の場合も同じです。
股関節の大腿骨頭部が痛いからといって、大腿骨頭部をやたらにいじると、徐々に痛みはひどくなってきます。
これは治療師でもよく間違う治療法です。

股関節も屈曲筋と伸展筋でバランスを取っていますが、大腿骨頭部が痛くなったときには、「なぜ?」と考える必要があります。
股関節が痛くなるのは、レントゲンで見ると大腿骨頭と寛骨臼の間が狭くなっているのですが、単に、大腿骨頭部を下に引き伸ばせばいいというものではないのです。

つまり、「なぜ股関節が狭くなったのか」ということを考えるわけです。
そうすると、股関節を内転させる内転筋が関係していることがわかってきます。
内転筋が収縮した状態だと、股関節狭くなってきますので、痛みも出てきます。
となると、過緊張にある内転筋を緩める必要があるわけで、内転筋を緩めると痛みはなくなります。

なくなると言っても、股関節のトラブルには、以下のようにいくつかありますので、その中の一次性変形性股関節症が主になります。

(1) 変形性股関節症
一次性変形性股関節症:原因は不明ですが、関節を保護している関節軟骨がすり減ることで、股関節を動かすたびに、骨と骨がぶつかって痛みが起こり、骨が変形していく。

二次性変形性股関節症:生まれつき股関節が脱臼していたり、股関節の発育が悪いことが原因で発症。

(2) 大腿骨骨頭壊死症
骨頭に血液を送る大腿動脈が血行障害を起こし、骨が壊死することで発症します。
この大腿骨骨頭壊死症は、当院の臨床では、食養生の出来る人なら治せます。
実績があるので、自信があります。(進行状況によりますが)

(3) 関節リウマチ
免疫の異常により、自分自身の体を攻撃するという病気のひとつです。リウマチが股関節まで及ぶと、軟骨がすり減ったり骨の変形が進行したりします。

(4) 大腿骨頚部転子部骨折
これは原因がはっきりしているので、書く必要はないでしょう。

外反母趾の治療も同じです。
外反母趾の痛みの出る部位は、足の親指の内側で、そこは経絡で言うところの「脾経」が流れているので、多くの鍼灸師は「脾経が原因」と考えるようです。

しかし、それは間違いです。
脾経ではなく肝経なのです。
詳しくは  『人体惑星試論奥義書』  に書いてありますので、参考にしてください。
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